ポンテベドラでは
今夜(日本時間だと明け方5時から)スペイン代表がフレンドリーマッチを行うポンテベドラというのは、ガリシアの街だったんですね。知りませんでした。ビーゴの北30㎞ほどのところ。ということで、イケルのFBにこんな画像が。サルガドさん、よく焼けている…さすがガリシア、海の男。
ちなみに試合が行われるエスタディオ・ムニシパル・デ・パサロンは、収容人員が10,923人で、スペイン代表がこれまで試合をしてきた中では最小になるんだそうです。でもきれいなスタジアムだなー。
マドリーでは
引き続き、トップチームの少数の留守番組がレアル・マドリーCと共にトレーニングを継続中。公式のビデオと画像から見て、今日(7日)のトレーニングではモウリーニョが不在の様子。やはりクロアチアまで出かけて行ったようです。
トップチームはこの後、土日が休み。ただしモラタとヘススは、カスティージャの試合(カーサでシェレスと)に召集されています。
モウリーニョ:Season start, National team (Modic, Kaka)
今日の分は、公式にほんごのスピードに負けてしまった……。細々と完成させましたが、とりあえずは日本語公式を参照してください。
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Q:マドリーの選手達、監督も含みますが、既にリーガへの渇望は失い、既に頭の中には、チャンピオンズと、バルセロナとの直接対決があるだけなのでしょうか?
A:私にしてみれば、そういう事は起きない、断言できる。そして私が思うに、チームも同じだ。しかし監督と言うものは、あなたが見越したような奇妙なことが起こる可能性は無視すべきではないし、それには留意しておこう。そういうことが起こらないようにしよう。
Q:それはどのようにして?
A:そうであれば、もし選手達が、チャンピオンズリーグのみを制する候補に名乗りを挙げたいのであれば、シーズンを通じて高いレベルにいなければならない、ということを選手達に理解させることになるだろう。そしてそれが、特定の試合や、特定に敵に対するためだけではないということを伝えるだろう。もし我々がチャンピオンズリーグの覇者になりたいのであれば、リーガでもコパでも、そうであるべきなのだ。だから、どの試合が特別ということはなく、第一の目的は勝利することなのだ。しかし同時に向上し、成長していくことも見出していく。私は、パーフェクトであることとは言わない。なぜなら、そういったものは存在しないからだ。しかしそれに近づくこと、あるいはそう試みることは、マドリーにおける義務だ。そしてもし、理解できない選手がいたとしたら、監督として私にはそれを回避する武器がある。たとえば、もし誰かが、チャンピオンズをにらんでリーガで手を抜くようなことをすれば、サプライズがあるかもしれない。その人物はチャンピオンズでプレイしない。
Q:でも、マドリーの緩慢なシーズンスタートは気にしていない?
A:真実を言うなら、ノーだ。気にしていない。もし、そういうことが我々のチームにだけおきているというなら心配になるだろう。しかしそうではない。EUROやオリンピックに出場した代表選手を多く抱えるチームはすべて、改善の余地のあるスタートを切っている。マンチェスター・ユナイテッドも、チェルシーも、バルセロナも、ポルトも、ベンフィカも…ビッグクラブのほとんどすべてが完全なプレシーズンができておらず、困難を抱えている。
Q:それでは、チャンピオンズを渇望することが、リーガでのマドリーの気を乱させることはないということですか?
A:私は、そういうことが起こり得ない、潜在的な危険がないとは言わない。しかしそういう兆候はない。もし結局そういうことが起こったら、我々にはわからない何かだが、すぐに察知して正すことだ。私は非常に注意深くしていることだろう。私はすべてを分析している、選手達、チームに関係することすべてだ。なぜならこういうことができないビッグクラブは、私のコンペティションであって、他のものではないからだ。そしてマドリーはビッグクラブだ。勝利も敗北もありうるだろうが、しかし常に勝利していなければならない。そしてそうなっていないという感覚があれば、私はそれを正すだろう。しかし現在の競争精神のレアル・マドリーには疑問がある。これは悪いものと言えるだろう。イレギュラーな結果になったシーズンスタートは、EUROのあったこの夏に原因がある。我々には忍耐が必要だが、しかし私の選手たちが、私が我慢強い監督だと考えるようになるのは好ましくない。それで、彼らをリラックスさせたくないからね。
Q:代表戦のスケジュールに秩序が必要だと思っていますか? スペイン代表は、11月14日にパナマと親善試合を行います(中南米パナマまで遠征)。マドリーにしてみれば、アスレチック・ビルバオをカーサに迎えるには3日しかなく、チャンピオンズ・リーグのグループステージ第5戦、シティへ遠征するのに5日しかないことになります。これは、グループリーグの首位争いになる可能性もある……。
A:一方の考え方として、もし代表監督がどの試合でも決死の戦いを守ろうというなら、FIFAの決めるすべての(国際試合)日程は、少ないものだろう。もっと多くの試合を望むはずだ。しかしクラブの監督として、これは現在の私の立場だが、これは全く逆のものになると思う。問題があると思っている。しかし、いくらかの進展はある。現在、国際試合は週2試合で行われる、これで選手たちは1日前に戻ってくることができる。また、まったく悲劇でしかなかった8月の親善試合がなくなる(開幕直前、8月中旬の国際試合日程が、来年からなくなるらしい)。そして私が考える次のステップは、クラブのシーズン中に、代表の親善試合が大陸をまたぐケースを抑制するということだ。あるいはもし、シーズン終了後の7月に代表の試合を戦ったら、それはシーズンが終わったとは言わないが、バカンスやプレシーズンの期間というものが尊重される。この時期なら、世界で優れた代表チームを見る権利のある、アジアやアフリカ、ラテンアメリカでの試合を組むのにパーフェクトな時期だ。これは友好の問題で、クラブと協会との間でのバランスを見出すことだ。ただし、クラブが選手たちの給与を支払っているということを忘れずにだ。
Q:それではモウリーニョは、人々が考えているのとは反対に、代表の親善試合に反対ではない?
A:いや、私は違う。しかし秩序と意味があって、マッチメイクされている方がいい。私が反対しないのは、いくつかの代表チームは、社会的な部分、感情、われわれ皆が持っている、敬意を払われる国の意識といったものに関係することを、理解しているからだ。代表チームは、国、チームを支えるサポーターや、そういったものと結びついている。私はそれを理解し、サポートする。しかしそのバランスを求めている。
Q:反対しない理由というのは、近いうちにあなたが代表監督になろうということが理由なのでしょうか?
A:そうだな、それはそのうちわかることだろう。しかしもしそうなら、そしてあえて言うなら、近いうちにというよりはむしろもっと後になるだろう。かなり後だ。なぜなら私は今49歳で、今シーズンを終わる時には50歳になっているが、まだ私のキャリアの初期にいると考えているからだ。以前、数年前には、私の妻が言っていたのが、いつかはキャリアを止めて、それで子供たちや自分たちの趣味を楽しむことができるということだった。今は私が自宅に帰っても、娘はボーイフレンドと散歩に出かけたり、息子はカニ―ジャスでの練習に出かけていたりする。時間のすべてを監督でいられる。今現在、自分のキャリアを経験してきて、私は、自身が初めて勝利した最初の日と同じだけの興奮と喜びを感じるし、私が敗れた最初の日と同じだけの怒りや落胆を感じる。ポルトで仕事を始めた初期の写真を見ると、少年が、レアル・マドリーの監督である男になったのだなと思う。しかしそれは写真の中でのこと。私自身の中では、20年前と全く同じに感じている。だから私は、今のところそして当分先までは、代表監督にはならないだろうと言っているんだ。私は愛国者で、代表チームが持つ意味に、多大な敬意を抱いている。しかしその監督というのは、まだ私のものではない。私は、年間に400回も練習を行い、60試合、70試合と指揮をしていなければいけないんだ。私にはまだ、選手たち、ピッチ、ロッカールームというものを、毎日感じている必要がある。私は、毎日トレーニングをすること、私のチームが週に3回も試合をするのを見る方が好きなんだ。
Q:過去に2試合のサスペンションを与えたり説明を求めたりしたUEFAの人々と、今同じ場所にいるあなたに、私たちが今ここにいるということを伺えないでしょうか?(インタビューは、先日のエリート・監督フォーラムの時にされたらしい)
A:そうだな、過去にそういうことがあって監督フォーラムが開催された時は、私は行かなかった。行かなかったことが、結婚式に出るからとか病気だからとか、そういう理由も言わなかった。私は、行きたくないから行かないんだと言った。なぜなら彼らには落胆させられたし、彼らの行動は悪いものだったからだ。私は一貫した行動をとり、率直でいた。しかし時間がたち、昨シーズンには問題はなく、私にも何もなかった。私が彼らを調査することも、彼らが私を調査することもなかった。過去にあったことと私がそうさせられたことは、まったく酷いもので見過ごせることではなかった。昨シーズンのチャンピオンズは、すべてが正しかった。レフェリーたちは、私にも私のチームにも、ノーマルな行動を取った。我々が勝てなかったのは我々が勝てなかったから、バイエルンがペナルティで我々に勝ったからだった。プラティニはいつも、私に対して正しい行動を取ってきた。私は、彼が選手であった時と同じように、彼に敬意と称賛の気持ちを抱いている。私には、チャンピオンズの監督たちの中に素晴らしい友人たちがいるし、それはUEFAについても同じだ。だから私たちはここにいる。他の監督たちと一緒に、チャンピオンズ・リーグについて話をし、話を聞き、尋ねられたことに答えたりしている。
Q:有名になったペペとアウベスのプレイを例に挙げて、審判の基準を説明するコッリーナに耐えることになります。どう思いますか?(監督フォーラムでは、コリーナさんによる講義が行われたらしい)
A:2つのコンセプトについて説明するのに良い例だと思う。2つとは、意図的なプレイとシミュレーションだ。だからもしコッリーナが、それが2つの側面を持つプレイだと受け入れるなら、審判の講義をするのにもっと良い例があっただろうにと思うことはないだろう。
Q:モドリッチは、チャマルティン(ベルナベウのこと)に足跡を残すことができる選手でしょうか?
A:そういうつもりで我々は彼を連れてきたんだ。もし彼が我々が考える唯一の補強で、そして我々が実行したのだとすれば、それは彼が私の好む選手であり、ロッカールームに馴染むだろうと確信しているからであり、そしてマドリーのファンに好まれるであろうとわかっているからだ。彼には才能と戦術的な秩序が同時に備わっている。彼はチームプレイヤー、共通のプロジェクトを探し求め、またチームメイトにも求めていく選手だ。上質で、魔術のように人を魅了する、ベルナベウに好まれるボールタッチがある。我々がモドリッチと契約したのは、彼が我々を楽しませ、勝利に貢献してくれるだろうからだ。
Q:カカについて、以前クラックであった多くの選手と同じように、その名声がパフォーマンスを上回る時が訪れたのだとは思いませんか?
A:カカに起きていることは以前にも多くのビッグプレイヤーたちにも起こったこと、多くの選手たちにだ。新しいクラブで、それまでのキャリアやプレイ、変化が起こる前にはできていたファンタスティックなことが続けられないのにはいくつかの理由がある。もちろん、フットボールは数学ではない。選手たちはロボットではない。カカはフィジカルの問題を抱えてマドリーにやってきて、最初のシーズンはそれで苦しんでいた。それが、続かない選手となってしまった理由だ。マドリーでの2年目は、手術をしなければならず、長い期間離脱した。戻ってからは、少しずつ進む状態だった。昨シーズンはすでに完治して、非常に素晴らしかった。カカには重要な瞬間があった。彼が負傷した時、ディ・マリアがサイドにおける我々の問題を解決した。彼は素晴らしい仕事をしている。以前にもマーケットが閉まる時に言ったが、もしカカが続けるなら、モウリーニョにとっては何の問題もない。彼はそれをわかっている。なぜなら私が彼に、彼の状況は簡単なものではないこと、それは我々に他の選択肢があるためだと伝えたからだ。しかし彼はチャレンジすることを受け入れた。彼は素晴らしいトレーニングを続けている。彼を使うべき時が訪れたら、我々は彼を起用し、彼のベストを引き出そうとするだろう。簡単なことではないかもしれないが、我々のチームは非常に切り詰められた状態た。わずか20人の選手たち、それから2人、アレックスとナチョはカスティージャでもチームを助けていくことになるだろう。だから私は、カカがチャンスをつかむ時もあると確信している。疲労、カードの累積、チームの人員が足りなくなる…チャンスはあるはずだ。そして私は、その時が来たら、カカは反応し、マドリーを助けてくれると確信している。
Q:エッシェンがあなたをパパと呼ぶのは、ちょっとあからさますぎませんか?
A:とんでもない、ただの冗談だよ。愛情の表現だ。エジルだってそう呼ぶくらいだし……。何ということはない。ピッチの中で彼らが走ってくれたら、本当の父親のようだというのは、それで私には十分だ。
(了)
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今夜(日本時間だと明け方5時から)スペイン代表がフレンドリーマッチを行うポンテベドラというのは、ガリシアの街だったんですね。知りませんでした。ビーゴの北30㎞ほどのところ。ということで、イケルのFBにこんな画像が。サルガドさん、よく焼けている…さすがガリシア、海の男。
ちなみに試合が行われるエスタディオ・ムニシパル・デ・パサロンは、収容人員が10,923人で、スペイン代表がこれまで試合をしてきた中では最小になるんだそうです。でもきれいなスタジアムだなー。
マドリーでは
引き続き、トップチームの少数の留守番組がレアル・マドリーCと共にトレーニングを継続中。公式のビデオと画像から見て、今日(7日)のトレーニングではモウリーニョが不在の様子。やはりクロアチアまで出かけて行ったようです。
トップチームはこの後、土日が休み。ただしモラタとヘススは、カスティージャの試合(カーサでシェレスと)に召集されています。
モウリーニョ:Season start, National team (Modic, Kaka)
今日の分は、公式にほんごのスピードに負けてしまった……。細々と完成させましたが、とりあえずは日本語公式を参照してください。
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Q:マドリーの選手達、監督も含みますが、既にリーガへの渇望は失い、既に頭の中には、チャンピオンズと、バルセロナとの直接対決があるだけなのでしょうか?
A:私にしてみれば、そういう事は起きない、断言できる。そして私が思うに、チームも同じだ。しかし監督と言うものは、あなたが見越したような奇妙なことが起こる可能性は無視すべきではないし、それには留意しておこう。そういうことが起こらないようにしよう。
Q:それはどのようにして?
A:そうであれば、もし選手達が、チャンピオンズリーグのみを制する候補に名乗りを挙げたいのであれば、シーズンを通じて高いレベルにいなければならない、ということを選手達に理解させることになるだろう。そしてそれが、特定の試合や、特定に敵に対するためだけではないということを伝えるだろう。もし我々がチャンピオンズリーグの覇者になりたいのであれば、リーガでもコパでも、そうであるべきなのだ。だから、どの試合が特別ということはなく、第一の目的は勝利することなのだ。しかし同時に向上し、成長していくことも見出していく。私は、パーフェクトであることとは言わない。なぜなら、そういったものは存在しないからだ。しかしそれに近づくこと、あるいはそう試みることは、マドリーにおける義務だ。そしてもし、理解できない選手がいたとしたら、監督として私にはそれを回避する武器がある。たとえば、もし誰かが、チャンピオンズをにらんでリーガで手を抜くようなことをすれば、サプライズがあるかもしれない。その人物はチャンピオンズでプレイしない。
Q:でも、マドリーの緩慢なシーズンスタートは気にしていない?
A:真実を言うなら、ノーだ。気にしていない。もし、そういうことが我々のチームにだけおきているというなら心配になるだろう。しかしそうではない。EUROやオリンピックに出場した代表選手を多く抱えるチームはすべて、改善の余地のあるスタートを切っている。マンチェスター・ユナイテッドも、チェルシーも、バルセロナも、ポルトも、ベンフィカも…ビッグクラブのほとんどすべてが完全なプレシーズンができておらず、困難を抱えている。
Q:それでは、チャンピオンズを渇望することが、リーガでのマドリーの気を乱させることはないということですか?
A:私は、そういうことが起こり得ない、潜在的な危険がないとは言わない。しかしそういう兆候はない。もし結局そういうことが起こったら、我々にはわからない何かだが、すぐに察知して正すことだ。私は非常に注意深くしていることだろう。私はすべてを分析している、選手達、チームに関係することすべてだ。なぜならこういうことができないビッグクラブは、私のコンペティションであって、他のものではないからだ。そしてマドリーはビッグクラブだ。勝利も敗北もありうるだろうが、しかし常に勝利していなければならない。そしてそうなっていないという感覚があれば、私はそれを正すだろう。しかし現在の競争精神のレアル・マドリーには疑問がある。これは悪いものと言えるだろう。イレギュラーな結果になったシーズンスタートは、EUROのあったこの夏に原因がある。我々には忍耐が必要だが、しかし私の選手たちが、私が我慢強い監督だと考えるようになるのは好ましくない。それで、彼らをリラックスさせたくないからね。
Q:代表戦のスケジュールに秩序が必要だと思っていますか? スペイン代表は、11月14日にパナマと親善試合を行います(中南米パナマまで遠征)。マドリーにしてみれば、アスレチック・ビルバオをカーサに迎えるには3日しかなく、チャンピオンズ・リーグのグループステージ第5戦、シティへ遠征するのに5日しかないことになります。これは、グループリーグの首位争いになる可能性もある……。
A:一方の考え方として、もし代表監督がどの試合でも決死の戦いを守ろうというなら、FIFAの決めるすべての(国際試合)日程は、少ないものだろう。もっと多くの試合を望むはずだ。しかしクラブの監督として、これは現在の私の立場だが、これは全く逆のものになると思う。問題があると思っている。しかし、いくらかの進展はある。現在、国際試合は週2試合で行われる、これで選手たちは1日前に戻ってくることができる。また、まったく悲劇でしかなかった8月の親善試合がなくなる(開幕直前、8月中旬の国際試合日程が、来年からなくなるらしい)。そして私が考える次のステップは、クラブのシーズン中に、代表の親善試合が大陸をまたぐケースを抑制するということだ。あるいはもし、シーズン終了後の7月に代表の試合を戦ったら、それはシーズンが終わったとは言わないが、バカンスやプレシーズンの期間というものが尊重される。この時期なら、世界で優れた代表チームを見る権利のある、アジアやアフリカ、ラテンアメリカでの試合を組むのにパーフェクトな時期だ。これは友好の問題で、クラブと協会との間でのバランスを見出すことだ。ただし、クラブが選手たちの給与を支払っているということを忘れずにだ。
Q:それではモウリーニョは、人々が考えているのとは反対に、代表の親善試合に反対ではない?
A:いや、私は違う。しかし秩序と意味があって、マッチメイクされている方がいい。私が反対しないのは、いくつかの代表チームは、社会的な部分、感情、われわれ皆が持っている、敬意を払われる国の意識といったものに関係することを、理解しているからだ。代表チームは、国、チームを支えるサポーターや、そういったものと結びついている。私はそれを理解し、サポートする。しかしそのバランスを求めている。
Q:反対しない理由というのは、近いうちにあなたが代表監督になろうということが理由なのでしょうか?
A:そうだな、それはそのうちわかることだろう。しかしもしそうなら、そしてあえて言うなら、近いうちにというよりはむしろもっと後になるだろう。かなり後だ。なぜなら私は今49歳で、今シーズンを終わる時には50歳になっているが、まだ私のキャリアの初期にいると考えているからだ。以前、数年前には、私の妻が言っていたのが、いつかはキャリアを止めて、それで子供たちや自分たちの趣味を楽しむことができるということだった。今は私が自宅に帰っても、娘はボーイフレンドと散歩に出かけたり、息子はカニ―ジャスでの練習に出かけていたりする。時間のすべてを監督でいられる。今現在、自分のキャリアを経験してきて、私は、自身が初めて勝利した最初の日と同じだけの興奮と喜びを感じるし、私が敗れた最初の日と同じだけの怒りや落胆を感じる。ポルトで仕事を始めた初期の写真を見ると、少年が、レアル・マドリーの監督である男になったのだなと思う。しかしそれは写真の中でのこと。私自身の中では、20年前と全く同じに感じている。だから私は、今のところそして当分先までは、代表監督にはならないだろうと言っているんだ。私は愛国者で、代表チームが持つ意味に、多大な敬意を抱いている。しかしその監督というのは、まだ私のものではない。私は、年間に400回も練習を行い、60試合、70試合と指揮をしていなければいけないんだ。私にはまだ、選手たち、ピッチ、ロッカールームというものを、毎日感じている必要がある。私は、毎日トレーニングをすること、私のチームが週に3回も試合をするのを見る方が好きなんだ。
Q:過去に2試合のサスペンションを与えたり説明を求めたりしたUEFAの人々と、今同じ場所にいるあなたに、私たちが今ここにいるということを伺えないでしょうか?(インタビューは、先日のエリート・監督フォーラムの時にされたらしい)
A:そうだな、過去にそういうことがあって監督フォーラムが開催された時は、私は行かなかった。行かなかったことが、結婚式に出るからとか病気だからとか、そういう理由も言わなかった。私は、行きたくないから行かないんだと言った。なぜなら彼らには落胆させられたし、彼らの行動は悪いものだったからだ。私は一貫した行動をとり、率直でいた。しかし時間がたち、昨シーズンには問題はなく、私にも何もなかった。私が彼らを調査することも、彼らが私を調査することもなかった。過去にあったことと私がそうさせられたことは、まったく酷いもので見過ごせることではなかった。昨シーズンのチャンピオンズは、すべてが正しかった。レフェリーたちは、私にも私のチームにも、ノーマルな行動を取った。我々が勝てなかったのは我々が勝てなかったから、バイエルンがペナルティで我々に勝ったからだった。プラティニはいつも、私に対して正しい行動を取ってきた。私は、彼が選手であった時と同じように、彼に敬意と称賛の気持ちを抱いている。私には、チャンピオンズの監督たちの中に素晴らしい友人たちがいるし、それはUEFAについても同じだ。だから私たちはここにいる。他の監督たちと一緒に、チャンピオンズ・リーグについて話をし、話を聞き、尋ねられたことに答えたりしている。
Q:有名になったペペとアウベスのプレイを例に挙げて、審判の基準を説明するコッリーナに耐えることになります。どう思いますか?(監督フォーラムでは、コリーナさんによる講義が行われたらしい)
A:2つのコンセプトについて説明するのに良い例だと思う。2つとは、意図的なプレイとシミュレーションだ。だからもしコッリーナが、それが2つの側面を持つプレイだと受け入れるなら、審判の講義をするのにもっと良い例があっただろうにと思うことはないだろう。
Q:モドリッチは、チャマルティン(ベルナベウのこと)に足跡を残すことができる選手でしょうか?
A:そういうつもりで我々は彼を連れてきたんだ。もし彼が我々が考える唯一の補強で、そして我々が実行したのだとすれば、それは彼が私の好む選手であり、ロッカールームに馴染むだろうと確信しているからであり、そしてマドリーのファンに好まれるであろうとわかっているからだ。彼には才能と戦術的な秩序が同時に備わっている。彼はチームプレイヤー、共通のプロジェクトを探し求め、またチームメイトにも求めていく選手だ。上質で、魔術のように人を魅了する、ベルナベウに好まれるボールタッチがある。我々がモドリッチと契約したのは、彼が我々を楽しませ、勝利に貢献してくれるだろうからだ。
Q:カカについて、以前クラックであった多くの選手と同じように、その名声がパフォーマンスを上回る時が訪れたのだとは思いませんか?
A:カカに起きていることは以前にも多くのビッグプレイヤーたちにも起こったこと、多くの選手たちにだ。新しいクラブで、それまでのキャリアやプレイ、変化が起こる前にはできていたファンタスティックなことが続けられないのにはいくつかの理由がある。もちろん、フットボールは数学ではない。選手たちはロボットではない。カカはフィジカルの問題を抱えてマドリーにやってきて、最初のシーズンはそれで苦しんでいた。それが、続かない選手となってしまった理由だ。マドリーでの2年目は、手術をしなければならず、長い期間離脱した。戻ってからは、少しずつ進む状態だった。昨シーズンはすでに完治して、非常に素晴らしかった。カカには重要な瞬間があった。彼が負傷した時、ディ・マリアがサイドにおける我々の問題を解決した。彼は素晴らしい仕事をしている。以前にもマーケットが閉まる時に言ったが、もしカカが続けるなら、モウリーニョにとっては何の問題もない。彼はそれをわかっている。なぜなら私が彼に、彼の状況は簡単なものではないこと、それは我々に他の選択肢があるためだと伝えたからだ。しかし彼はチャレンジすることを受け入れた。彼は素晴らしいトレーニングを続けている。彼を使うべき時が訪れたら、我々は彼を起用し、彼のベストを引き出そうとするだろう。簡単なことではないかもしれないが、我々のチームは非常に切り詰められた状態た。わずか20人の選手たち、それから2人、アレックスとナチョはカスティージャでもチームを助けていくことになるだろう。だから私は、カカがチャンスをつかむ時もあると確信している。疲労、カードの累積、チームの人員が足りなくなる…チャンスはあるはずだ。そして私は、その時が来たら、カカは反応し、マドリーを助けてくれると確信している。
Q:エッシェンがあなたをパパと呼ぶのは、ちょっとあからさますぎませんか?
A:とんでもない、ただの冗談だよ。愛情の表現だ。エジルだってそう呼ぶくらいだし……。何ということはない。ピッチの中で彼らが走ってくれたら、本当の父親のようだというのは、それで私には十分だ。
(了)
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