けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

画像ナシの刑

2016-02-29 23:21:43 | football
2015/2016 Liga Espanola 1a division Jornada 26
Real Madrid C.F. 0-1 Atletico Madrid


ベルナベウであれば絶対に勝たなければならなかった、と思うところと、悪い予感が当たった…というところと。現地のファンはさすがに怒り心頭のようですが、今シーズンのここまでの流れに慣れてしまった身としては「やはりそうか」とネガティブな結果を受け入れてしまう部分があります。
もうあちこちで言われていることだと思いますが、まずクロースが底に入る中盤では、やはり守備力が不安すぎる。クロース、もともと守備専なわけではないですもんね。イスコやモドリッチのサポートもあり、ディフェンス陣の奮闘や能力の高さもあり、それにもちろんナバスの神業。諸々の理由で失点はかなり抑えられていますが、ローマ戦でもマラガ戦でもアトレチコ戦でも、相手に主導権を握られる時間、攻め込まれ続ける時間が長く、決定機を作られ過ぎている問題は大きいと思います。これをどう改善するか?って思いつかないな、これ……。
それから、前線の役割分担がなく、うまく行けばハマる、上手くいかないとうまく行かない。例えば後半、ベンゼマが下がった後。本来サイドでより力を発揮するクリスチアーノに、展開によっては中に中央にいてほしいのに、サイドに出てきてしまうとヘセやバスケスの居場所がなくなってしまう感じ。ベンゼマに代わって途中出場したマジョラル、ちょっと期待したくなる感じがしましたが、でもラッキーボーイになるにはもう少し時間が必要だったか、少し荷が重すぎたか…かなあ。ベンゼマがいないと困る、とクリスチアーノが試合後に言っていたそうで、一連の発言はだいぶ物議を醸してしまいましたが、でもまあその通りともいえますね。サブで出てくる選手たち、決して能力が低いとは思わないですし、良い仕事もしてくれる。しかしベストオブベストを求めるクリスチアーノには物足りなさが感じられ、その分クリスチアーノ自身があちこち顔を出そうとしてギクシャクしていく…なんてことなのかなあ。クリスチアーノ自体は、この試合の中では良かったと思います。もちろん、決めるべきシュートを決めてほしかったですが、決めるべきシュートのシーンまで持って行けたのも彼ならではと思うので。

とはいえこの現状、どうしたら良いかなあ。ジダンが、秩序だった戦術を考案し各選手に役割を与えチームに浸透させ、なんてことが突然可能になるとも思えず、下手したらシーズン終了まで「なんとかする」感じで乗り切らざるを得ないかもしれない? リーガがさんざんなシーズンはCLで好成績という巡り合わせがよくあるマドリーですが、さあすがにこの状況だとそう上手いこともいかなさそうだしなあ。日程に余裕があった2月、もう少し改善の兆しが作れていたら。あとは怪我人の復帰でしょうか。