けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

走る人。

2004-11-06 00:39:14 | football
一試合辺りに選手がどれくらい走っているか、という統計があります。
もちろんGKはほとんど走りません。当たり前ですね。CBもそれほど多くないでしょう。もちろんボールを持って前線まで攻めあがる人もいますから、一概には言えませんが。前線ではっているタイプのFWもそう多くはないかもしれません。

走行距離が多いのは乱暴に言ってしまうと中盤の選手。少し古い資料ですが、手元に2001年のフットボール・カンファレンスでUEFAテクニカルダイレクターのアンディ・ロクスブルク氏が発表した、EURO2000および99/00のCLについての講演資料があります。それによると、99/00のCLファイナル(マドリーvsバレンシア)で、サイドハーフのマクマナマン(マッカ、懐かしい…)は14.2km、ディフェンシブハーフのレドンドは12.8kmを90分間で走っています。ちなみにFWのアネルカは10.3km。これだって決して少なくない距離です。
さらに準々決勝でマドリーと対戦したマンチェスター・ユナイテッド。この試合で右サイドのベッカムは12.8km、ディフェンシブハーフのロイ・キーンは12.9kmを走行。スプリント=ダッシュをかけた回数は、ベッカムなんと99回。単純に言うと1分に1回ずつダッシュし続けていたことになります。

もちろんクラブのスタイル、所属するリーグのスタイル、相手の出方、その試合にかかっている重みの違い…そんなものによって変わってくる値かもしれませんが、とにかく現代サッカーの、特に中盤の選手には持久力とスピードが必要なようです。

さて、現在のマドリー。一番走っているのは、やはりベッカムのようです。
上にあげたデータのとおり、ManU&イングランド代表のベッカムは実際よく走っていました。最終ラインで守備を手伝っていたと思ったら、攻撃にも顔を出してペナルティエリア内からシュートを打っていたり。
サイドの選手はキツイと思います。最終ラインで味方ボールになったとたんにダッシュでサイドを駆け上がってボールが出るのを待つ。ボールが自分に出されないまま攻撃が終わって相手にボールが渡ったら、速攻で戻りつつ守備をする。現在ピボーテ(ボランチ)のベッカムですが、生真面目な走り屋ぶりは健在です。(というかベッカムが真に素晴らしいのは、律儀に走りとおすその真面目さと持久力だと思ってみたり)

ではベッカムの次に走っているマドリーの選手は誰か。答えはラウルなんだそう。FWの選手がチームで2番目に走り回っている。この記事を書いた人は昨シーズンのラウルの不調に絡めてこの記事を書いているのですが…現在のラウルのポジションを考えると、昨シーズン以上に走っていそうな気がしますね。なにしろ今はサイドハーフですから。最終ラインのほんのちょっと手前で守備をしたり、ボールもらいに下がっていったり、かと思えば最前線に飛び出してシュートを打ったり。
また疲労を重ねて、シーズン後半までもたなくなるのではないかと心配です。やはりラウルは前へ。組む相手はロナウドでもオーウェンでも(もちろんモリエンテスでも)かまいませんが、前で使うべきでしょう。

って言いたかっただけなんですけどね。

蛇足ですが、最近妙に頑張って走って守備も手伝っているロナウド。君に走れとは言いません。「ゴールのための一瞬」そのときまでエネルギーは溜めておいて頂きたいと思います。

・・・すーぐガス欠するからね・・・

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