守備は

Audi Cup
Bayern Munchen 1-0 Real Madrid C.F.

先発は、ナバス、カルバハル、ラモス、ペペ、マルセロ、カゼミロ、クロース、ルーカス・バスケス、イスコ、チェリシェフ、ヘセ。キックオフからおよそ15分で、ぺぺが脹脛を痛めて交代、以降はナチョが出場。
2日続けての試合という通常ではありえない日程の中、ベニテスは、若手中心、スペイン色の強い先発を組んできました。が、この試合は結局最初から最後まで、点が入りそうなチャンスがなかなか作れなかった。ベンゼマとクリスチアーノの両方がいないというのは、さすがにマイナスポイントになるようです。一番可能性が高かったのはクロースのミドルレンジくらいだったでしょうか。チェリシェフ、バスケスもアピールのチャンスでしたが、主力のバイエルン相手で緊張もあったのか、ミスもあり、本来の良さは見られなかったと思います。イスコ、ヘセも、個としての技術は見られても、チームの連携、チャンスへつなぐ、とはなかなかいかなかったですね。後半モドリッチとハメスが入った直後くらいはまた少し活性化した感じもありますが、これもそう長くは続かず。ベンゼマが怪我で開幕も微妙という現状、ヘセもFWの控えという感じではないし、ここはもしかしたら補強あるのかな。ベイルCFWってないかな…ないか。
マドリーが攻撃に苦戦する一方で、バイエルンの方がより多くのチャンスを作り、守備の方はなかなか見ごたえがありました。ベニテスが約束事を作り立て直しつつある守備は、さすがにもともと能力の高い選手たちが揃っているだけあって、チームとしてソリッドにできているのは、やはり進歩した点で自信を持って良いんじゃないかと思います。個人的には、守備の約束事等を「やり続ける」ができるかどうかが、シーズンに入ってから、特に相手が厳しい試合でのポイントだと思ってまして、そういう意味ではクリーンシートで終えたかったなあ。あと一息、あとちょっとラモスの頭でのクリアが届いていたら……というところでした。
マドリーでMOMを選ぶなら、GKナバス。再三のゴールチャンスをよく弾き出し、止め、守っていたと思います。この夏は、デヘアは取らなくてもいいんじゃないかな。あとカルバハルも良かったですね。現時点では、攻守ともにカルバハルの方がダニーロよりは信頼感があるかなと思います。ダニーロは、リーガ、マドリーに慣れるのにもう少しかかるかも。ここはうまく回していってほしいです。
結果から言えば残念なもの、攻撃の手段を増やすこともこれから考えていかなければいけない…でしたが、ミスがあったとしても若い選手たちの技術も高く、相手も良く（少々荒いところもありましたが…ってアロンソ、カルバハルにエグいタックルするな、抜かれるからってイスコ引っ張るな）、緊張感も楽しめる良い試合だったと思います。


ご予定
選手たちは試合後すぐに帰国の途につき、木曜は終日休暇となりました。金曜日に再び集合し、土曜日のバレレンガとの試合に向けて、ノルウェーに移動します。忙しいな。

しかしこの日程をこなすと、現在のところ公式には、8月23日のスポルティング・ヒホン戦までは試合の予定がないのです。スペイン紙では、8月18日（火）にトルコのガラタサライを迎えてトロフェオ・ベルナベウが行われると報じています。最近、マドリーのカスティージャにいたホセ・ロドリゲス（モウ時代にトップチームデビューしてますね）がデポルから移籍しましたね。それから…スナイデルがいる！（あとアルティントップも。覚えている方はいらっしゃるでしょうか）。
それでも、9日に試合を終えた後は1週間以上トレーニングマッチなしになってしまいます。もう1試合くらいマッチメイクできるといい気もするんですが、選手も地元でゆっくりしながら調整できた方が良いのかな。