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レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

Los heroes de Fukushima

2011-09-10 08:07:44 | 
9月7日付El Pais紙
「福島の英雄たち」と呼ばれる、3月11日に日本の東北部を襲った津波が原因で緊急事態に陥った原発施設で働く男性・女性のグループが、その「勇気と模範的な行動」により、2011年のプリンシペ・デ・アストゥリアス賞の平和部門を受賞することが決まり、今日、オビエドのオテル・デ・ラ・レコンキスタにて、審査団より発表された。
審査団は、「同団体の人々は、その犠牲心で、壊滅的な影響を増大させる津波によって引き起こされる原発の惨事を避けようと努力し、その決断が彼ら自身の生命に関わるであろう深刻な帰結をもたらす可能性にもかまわず、人間に備わった最高の真価を示した。」 という考えを、プリンシペ・デ・アストゥリアスのウェブサイトで表明している。
彼らは3つのグループの人々からなっていた。1つは、東京電力(TEPCO)の従業員、施設の作業員である。130人の従業員、50人のボランティア、さらに何人かの退職した、あるいは退職が間近の従業員たち。ローテーションが増え、スタッフの配属の必要性が増し、新しい作業員も増加していった。5月3日の時点で、福島中央で働いた人員は、既に1312人となった。2つ目のグループは、複数の自治体、特に東京から集まった消防職員たち、そして3つ目のグループは自衛隊。いかなる場合でも、原子炉が非常に高いレベルの放射線を放出している時に、原子炉を冷却するために働くこと、退避区域内での責任を引き受けること、住民を警戒区域外に避難させるという彼らの任務は、この状況をコントロールするためには決定的に重大なものであった。
プリンシペ・デ・アストゥリアス財団は「福島で活動したそれぞれのグループは、非常に過酷な条件下でその仕事をしていたのだ。」と話している。高い放射線、繰り返し続くローテーション、わずかな休憩、限られた食料と水の供給。「こうしたことで、多くの作業員たちに、不整脈や過呼吸といった慢性的な症状が出るようになったが、こうした深刻な状況があるにも関わらず、彼らは原子力のコントロールを取り戻すための作業に従事し続けていた。さらに酷い大惨事を未然に防ぐためには、絶対に欠かせない仕事であることを承知して。」
審査団はまた、次のようなことにも触れている。「こうした人々の行動は、同時に、日本の社会に最も深く根付いている価値を具現化したものである。例えば、義務の観念、公共の善のための個人や家族としての犠牲心、困難に面した中での品位、謙虚さ、寛容さ、そして勇気。」
(以下略)

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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2011-09-11 22:01:02
TEPCOなんかいうほどきれいなもんじゃないとおもうんだがなぁ。一皮むけば下請け孫請けひ孫請け…搾取の体系だよ。
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Unknown (本人)
2011-09-12 08:10:34
今回の受賞対象が「作業に携わっている人々」になったのは、その辺り、考慮したのかもしれませんね。何かの象徴としての表彰かもしれませんが、忘れられていないこと、認められていること、それが大きいのではないかと感じました。
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