2年前のことです。スペイン代表は、W杯準々決勝の韓国戦でPK戦の末敗れました。
オンサイドのゴールをオフサイドと判定され、ホアキンのエンドラインぎりぎりをえぐった見事なクロスはラインを割っていたことにされました。あからさまに繰り返される不利で稚拙な判定、ケガで出場できなかったエース、2戦続けての延長で疲労困憊の末、最も若いホアキンがPKをはずしてスペインの敗退が決まりました。
多くの選手が悔し涙を流しました。エルゲラは、今後何年サッカーができなくなってもいいから今この瞬間に審判を殴らせてくれと、泣きながら猛っていました。
今回のスペイン代表は、そういう意味での悔し涙は流せないように思います。あの戦いぶりでは仕方がない。
引き分けでもいい試合。ただ自分たちのサッカーをすればいいだけだったのに。いつもどおり攻めて、いつもどおりパスをまわして、いつもどおり危ない場面をなんとか切り抜ける。
でも…目を覆いたくなるほど彼らは何もできませんでした。
敗退した後で、ああすればよかったとかこうしておけば、と言うのは好きではありませんが、これも記録だと思って書いておこうと思います。
サエス監督。若手を使いたかったのか、ターンオーバーのつもりだったのか、あるいは世論に押し流されたのか。怪我やサスペンションの影響もありますが、ギリシャ戦の先発を大幅に入れ替えました。結果的にこの先発セットはびっくりするほど機能しなかった。
特にピボーテのX・アロンソの絶不調。中盤でボールをキープできず、サイドに効果的なボールを送ることもできず。スペインの攻撃のキーであるサイドのビセンテとホアキンが駆け上がるシーンはほとんどありませんでした。
苦し紛れにバックラインから前線へ送られてくるボールにさえ触れないトップのトーレスも苛立っていました。
ポゼッション命のはずの、でもボールを持てないスペイン代表。忘れたいほどひどい前半。
後半、真っ先に代えるべきだったのはは上述の2人、X・アロンソとトーレス…と思っていたのですが、選手の入れ替えによる修正はありませんでした。先制を許してからの、後手後手の交代はまったく効果を持ちませんでした。
不調に思えたX・アロンソもトーレスも、この日は90分間出場しました。明らかに身体が重そうなビセンテも、もっと早めにルケと代えてやりたかった。だいたいルケ右サイドはないでしょうよ……。それに残りわずか10分でのモリエンテスの投入。先の試合で得点を決めていた彼は、80分間ベンチでした。
それに触れておかなければいけないのが、ラウルのこと。疲労と慢性的なケガ。シーズン中の不調を引きずったまま終わってしまいました。
既に彼はアンタッチャブルではない、という声も増えています。でも必死で走り続け、ありえないシュートミスに悔しがり、国歌を聞きながら天をみつめる彼を見ると、ラウルはラウルなんだと、まだ信じたい気になります。ラウル、好きですから。
カピタン、ラウルのインタビューです。まずはasより。
僕たちはとても若いチームだから、将来償うためにも目標をもっていかなければならない。いずれにせよ僕たちは苦い気持ちで、EUROの大会から離れなければならない。
それからこうも言っています。マルカより。
スペイン代表は若い。インターナショナルなレベルに達するまで、まだたくさんの戦いを重ねなければならない。
これから2年間、批判とプレッシャーに晒されつつ、若い彼らは戦い続けることになります。
グループA:ポルトガル 1-0 スペイン
ポルトガルの得点:ヌーノ・ミゲウ・ソアレス・ペレイラ・リベイロ・ゴメス(57)
グループA:ロシア 2-1 ギリシャ
ロシアの得点:ドミトリ・キリチェンコ(2)、ドミトリ・ブリュキン(17)
ギリシャの得点:ズィシス・ヴリザス(43)
1位ポルトガル、2位ギリシャが予選を通過。
…にしても今シーズンのポルトガル方面はイヤ~な思いばっかり。「リカルド・カルバーリョ」とか「コスティーニャ」とか「マニシェ」とか「デコ」なんて音を聞くだけで、逃げ出したい気分。
オンサイドのゴールをオフサイドと判定され、ホアキンのエンドラインぎりぎりをえぐった見事なクロスはラインを割っていたことにされました。あからさまに繰り返される不利で稚拙な判定、ケガで出場できなかったエース、2戦続けての延長で疲労困憊の末、最も若いホアキンがPKをはずしてスペインの敗退が決まりました。
多くの選手が悔し涙を流しました。エルゲラは、今後何年サッカーができなくなってもいいから今この瞬間に審判を殴らせてくれと、泣きながら猛っていました。
今回のスペイン代表は、そういう意味での悔し涙は流せないように思います。あの戦いぶりでは仕方がない。
引き分けでもいい試合。ただ自分たちのサッカーをすればいいだけだったのに。いつもどおり攻めて、いつもどおりパスをまわして、いつもどおり危ない場面をなんとか切り抜ける。
でも…目を覆いたくなるほど彼らは何もできませんでした。
敗退した後で、ああすればよかったとかこうしておけば、と言うのは好きではありませんが、これも記録だと思って書いておこうと思います。
サエス監督。若手を使いたかったのか、ターンオーバーのつもりだったのか、あるいは世論に押し流されたのか。怪我やサスペンションの影響もありますが、ギリシャ戦の先発を大幅に入れ替えました。結果的にこの先発セットはびっくりするほど機能しなかった。
特にピボーテのX・アロンソの絶不調。中盤でボールをキープできず、サイドに効果的なボールを送ることもできず。スペインの攻撃のキーであるサイドのビセンテとホアキンが駆け上がるシーンはほとんどありませんでした。
苦し紛れにバックラインから前線へ送られてくるボールにさえ触れないトップのトーレスも苛立っていました。
ポゼッション命のはずの、でもボールを持てないスペイン代表。忘れたいほどひどい前半。
後半、真っ先に代えるべきだったのはは上述の2人、X・アロンソとトーレス…と思っていたのですが、選手の入れ替えによる修正はありませんでした。先制を許してからの、後手後手の交代はまったく効果を持ちませんでした。
不調に思えたX・アロンソもトーレスも、この日は90分間出場しました。明らかに身体が重そうなビセンテも、もっと早めにルケと代えてやりたかった。だいたいルケ右サイドはないでしょうよ……。それに残りわずか10分でのモリエンテスの投入。先の試合で得点を決めていた彼は、80分間ベンチでした。
それに触れておかなければいけないのが、ラウルのこと。疲労と慢性的なケガ。シーズン中の不調を引きずったまま終わってしまいました。
既に彼はアンタッチャブルではない、という声も増えています。でも必死で走り続け、ありえないシュートミスに悔しがり、国歌を聞きながら天をみつめる彼を見ると、ラウルはラウルなんだと、まだ信じたい気になります。ラウル、好きですから。
カピタン、ラウルのインタビューです。まずはasより。
僕たちはとても若いチームだから、将来償うためにも目標をもっていかなければならない。いずれにせよ僕たちは苦い気持ちで、EUROの大会から離れなければならない。
それからこうも言っています。マルカより。
スペイン代表は若い。インターナショナルなレベルに達するまで、まだたくさんの戦いを重ねなければならない。
これから2年間、批判とプレッシャーに晒されつつ、若い彼らは戦い続けることになります。
グループA:ポルトガル 1-0 スペイン
ポルトガルの得点:ヌーノ・ミゲウ・ソアレス・ペレイラ・リベイロ・ゴメス(57)
グループA:ロシア 2-1 ギリシャ
ロシアの得点:ドミトリ・キリチェンコ(2)、ドミトリ・ブリュキン(17)
ギリシャの得点:ズィシス・ヴリザス(43)
1位ポルトガル、2位ギリシャが予選を通過。
…にしても今シーズンのポルトガル方面はイヤ~な思いばっかり。「リカルド・カルバーリョ」とか「コスティーニャ」とか「マニシェ」とか「デコ」なんて音を聞くだけで、逃げ出したい気分。
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