石巻のわかめと牡蠣

 食材王国みやぎ「食の応援団」として,
宮城の食材を使った加工品の試食およびアンケートに答える
消費者モニターに参加しております。 

今回のモニタリングでは嬉しいことに三陸の海の幸が大変多く登場しました。

以前からわたしは、『食材王国みやぎ』を

宮城＝「鯛やヒラメが舞い踊る『竜宮城』」として紹介してきたのですが

あの震災から、三陸産、石巻産、気仙沼産のものがぱたっと姿を消してしまい

お魚屋さんをのぞいても、大好きなホヤはなし、松島産の牡蠣はないと・・・

のぞくたび、寂しい思いがこみ上げてきたものでした。

今回のモニタリングでは、

壊滅的なダメージを受けた浜をここまで再生してきた海の男達の底力のすごさと

地元の海を思いやる深い想いを感じて

わが愛する竜宮城が徐々に・・・ほんとに徐々にだけど

前の姿をすこしづつ取り戻していると言う実感を改めて感じ、

大変嬉しく思っております。

 

以前、石巻産のワカメが我が家の冷蔵庫からなくなった話しを

書きましたが・・・

今回のモニタリングで最初におくられてきた海産物は

本田水産株式会社の冷凍ボイルわかめ・わかめの浜煮です。

この冷凍ボイルわかめを使って、

まずはシンプルにワカメの味噌汁をつくった訳ですが

このワカメの茎のこりこりとした食感とわかめの驚くほど柔らかい肉が

うまく融合していて、シンプルなワカメの味噌汁の１杯が

勿体ないほどの極上の一杯に変化しておりました。

いや、正直ワカメがこんなにおいしいものなんだと、

改めて感じたほど美味なワカメだったと思います。

ワカメの浜煮は、こちらも又シンプルに

そのまま御飯にのっけていただきました。

佃煮っぽいものはどうしても調味料の嫌な味が口に残るのですが

こちらは化学調味料を殆ど使ってないな、というのがはっきりとわかる

素材の味がしっかりといかされた一品。

食感もよく、控えめな味つけが絶品です。

そうそう、この味はまるで「薄化粧した美人」のような味でしたよ。

 

 

そして感無量パッケージを見た途端に

ぐっとこみ上げてきたのが

末永海産株式会社さんの 塩ゆで牡蠣です。

宮城県石巻産の牡蠣です！！

「なにも足さず、なにも引かず三陸をまるごと食卓に載せるお手伝いを。」

との言葉通り

 

 

 牡蠣本来の味が囓るたびににじみ出てくる一品。

あ～～もったいない、もったいないと思いながら

味を噛みしめ噛みしめたべてしまい、、、

炊き込み御飯用とパスタ用に残しておくはずだったのが

あっという間にほぼ半分ほどを一気に食べてしまいました。

 

ここで、はっと我に返り、

さてこのあたりでアレンジの一品は作っておかねばな・・・と思い返し 

ちょとだけ残っていた牡蠣を使って

炊き込み御飯を作ることに。

 

 

 

 

油揚げと牛蒡、舞茸など、山と里からの恵みの滋味を加えて

お米は宮城の新米

味つけはほんとに薄味に整えた訳ですが

久しぶりの牡蠣御飯をふ～ふ～頂いたら

あったかい湯気と共に

潮のさわやかな香りがさっと吹き込んできたような

そんな気がいたしましたよ。