ひとつは原爆投下から10数年後の広島を舞台に、いつ原爆症が発病するかもしれない恐怖を抱えながら生きる女性・平野皆実(麻生久美子)が、同僚の打越(吉沢悠)から愛を打ち明けられたときに、幸せの一方で被爆した心の傷が再び痛み出していく『タ凪の街』。
もうひとつの時代は現代。ある日、皆実の弟顧旭(堺正章)が家族に内緒で東京から広島へと向い、娘の石川七波(田中麗奈)が彼の後をつけていくうちに、七波が自分の家族のルーツを見つめなおしていく『桜の国』。
試写会に応募したのが当選したので今日ヤクルトホール観に行ってきました。
物語は2つに分かれているけど一つの家族で繋がっている。広島で原爆を体験した皆実が被爆して死ねなかったことを抱え生きていることを打越に打ち明けたときに「原爆は落ちたのではなく、落とされた」と言うのが印象に残った。
もうひとつは皆実の弟が家族をもって定年をしたあとに家族に内緒で家を出るがその後を娘の七波が後をつけると広島へ・・・そこには自分の知らない家族の生きてきた証があった、。桜の国は最初のほうは父に見つからないように後をつけていくのはコミカルに描いている。
今はまだ原爆被害者やその家族がいて実際にあったことだと話せる人がいるが、近い将来歴史の中の話だけになるのが怖い。
長崎、広島の原爆資料館は実際見たことがあるが映画の中で七波の友達が一人で観に行った後で気分が悪くなるシーンがあるが少しも大袈裟ではない。実際に原爆資料館の展示してあるものを観た人はその気持ちがわかると思う。
オススメ度・・・★★★★★(今一度被爆国というのを思い出し忘れないでほしい)