登場人物
渋谷慶(しぶやけい)
小児科医。中性的で美しい容姿に反して性格は男らしい。身長164cm。
『風のゆくえには』本編主人公1。
桜井浩介(さくらいこうすけ)
フリースクール教師。慶の親友兼恋人。現在慶と同棲中。身長177cm。
『風のゆくえには』本編主人公2。
小児科医。中性的で美しい容姿に反して性格は男らしい。身長164cm。
『風のゆくえには』本編主人公1。
桜井浩介(さくらいこうすけ)
フリースクール教師。慶の親友兼恋人。現在慶と同棲中。身長177cm。
『風のゆくえには』本編主人公2。
村上哲成(むらかみてつなり)
色白、眼鏡、身長159cm、某電機メーカー子会社勤務。
色白、眼鏡、身長159cm、某電機メーカー子会社勤務。
慶とは小・中・高と同じ学校。
中学からの同級生・村上享吾と長い長い回り道した末に、ようやく一緒に住むことになったのが2019年夏のこと。
『風のゆくえには〜二つの円の位置関係』主人公1。
村上享吾(むらかみきょうご)
容姿端麗。人目を引くイケメン。身長178cm。会計事務所を個人経営している。
『風のゆくえには〜二つの円の位置関係』主人公2。
2024年1月のお話。
【慶視点】
小学校中学校高校、と同じ学校だった村上哲成・通称テツがうちに遊びにきた。
「あ、渋谷!老眼鏡!?」
「……おお」
スマホをみるために眼鏡をかけたところを目ざとく指摘され、素直にうなずいた。あと数ヶ月で50の大台に乗るんだから、老眼鏡くらいしていてもおかしくない!
「テツは老眼きてないのか?」
「いや、きてる。だから年末に遠近に替えた」
「あ、そうなんだ」
前に会った時と眼鏡の印象が変わらないため気が付かなかった。聞いたところ、わざとほぼ同じデザインを選んだそうだ。
「なんだけどさあ……」
テツが何かを思い出してムウっと口を尖らせた。
「キョウのやつ、オレが老眼きてるのが嫌らしくて、遠近に替えて以来、時々オレのこと見てため息つくんだよ」
「なんだそりゃ」
テツの恋人である村上享吾とは、中学と高校が同じだった。口数の少ない大人しいやつだ。
「眼鏡のデザイン変わってないんだから、見た目変わんねえだろ」
「たぶん、遠近にしたって事実が嫌なんだろうな。老眼を認めたようで……」
一人で納得したようにうなずいているテツに対して、浩介が首をかしげながら聞いてきた。
「最近急に老眼になったの?」
「いや、数年前から来ててさ、遠近にする前は、見えない時は眼鏡外して見てた」
「あー、近視の奴ってそうだよな」
眼鏡を外すと見えるっていうんだから、面白いなあと思う。
「うん。いちいちこうやって外すの面倒くさくて」
テツは眼鏡を頭の上にずらすと、肩をすくめた。
「遠近はいいぞ。こんなことしなくてもそのまま見える」
すると………
「あ」
浩介が何かに気が付いたように口に手をあてて「あ」と言った。
「なんだよ?」
「分かったかも……」
? 何が?
おれとテツが同時に言うと、浩介はにっこりとして、言った。
「村上がため息ついていた理由、だよ」
後編に続く
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お読みくださりありがとうございました!
って、たいした話じゃないのに、前後編に分けちゃった…。だっていつまでも書き終わらないんだもん…。このままじゃ「この人ブログやめちゃったのかな?」と思われちゃう💦と思って、とりあえず書けたところまで載せてみました!
えーと、テツ達が遊びに来た話
を書いてから、3年も経っていたことに衝撃を受けております……
時がたつのは本当に早いですね…
読みに来てくださった方、ランキングクリックしてくださった方、本当にありがとうございます!また後編で……