香の頭上にイズミ、右手側に白龍、足元にアーサー、ミロクをはさんで左手側にクリス。
忍の言うままに移動する。
「四神の配置、だな」
「皆さんの力を最大限に引き出せるはずです。・・・・・・ではお願いします」
忍の合図で、4人は一斉にオーラを放出した。
天井に向かって光が集まっていく。
(わあっ進んだ!)
(え、これ天井当たらない? すり抜けるの?! 大丈夫?!)
白龍とイズミの元に、香とミロクの声が聞こえてくる。
「どうなんだ?」
「上手くいっているようです」
天井を見上げながら白龍が言う。香たちの声を聞くことのできないクリスには不安しかない。ひたすら上に向かってオーラを放出させるだけだ。
「何て言ってる?」
「その月のようなものに近づいていっているようです・・・・・・え?」
「香?!」
イズミが叫んだ。
「香!! 大丈夫か!」
「姫?!」
「どうした?!」
顔を見合わせる白龍とイズミに、クリスががなりたてる。
「なんなんだよ?!」
「通信が・・・・・・途絶えた」
「え?!」
「届かない、月が消えた・・・・・・と」
「なに?!」
顔面蒼白になる。ベッドの上の二人はピクリとも動かない。
「香!香!おい!戻ってこい!香!」
「香!」
クリスとイズミの必死の叫びがこだまする。
近づいてきたと思われたその月に似通った<何か>は姿を消していた。
部屋の中は通常の月明かりのみの薄暗さに戻っている。
「香・・・・・・っ」
「う・・・・・・・・・」
何度目かの叫びで、香の瞼が微妙に動いた。
「香?!」
「ん・・・・・・」
ゆっくりと瞳を開ける香。一瞬クリスの方を向いたが、すっと視線をそらした。
え?と驚いたクリスには構いもせず、何かを探すように視線を泳がせると、白龍の後ろにいた忍の姿を見つけ、手を伸ばした。
「忍兄さま」
「え」
一同目を剥く。
「僕・・・・・・もう少しでお月さまに行けそうだったんだけど・・・・・・あれ?声が変?」
「香・・・・・・」
はっとして、クリスがミロクの体を見下ろす。まさか・・・・・・
「ん・・・・・・・・・」
ミロクがゆっくりと目を開け、身を起した。
「あれ・・・私・・・・・・どうしたんだっけ・・・」
「まさか・・・・・・香・・・・・・か?」
クリスがベッドに腰掛け、ミロクの両頬を囲み自分の方に向かせた。
ミロクがかあっと赤くなって、思い切りその手をはじき返す。
「な、なにするのよっ」
「お前・・・・・・香だな?」
「はあ?! 何言って・・・・・・、あれ?声が・・・ん?手が・・・・・・」
「あれ・・・・・・僕?」
「え?」
ミロクと香がお互いを見つめあい・・・・・・
「えーーーーーーー!!」
部屋中に響き渡る悲鳴を上げた。
***
「もう少しで月に手が届くってところだったんだけど・・・・・・」
説明を促され、香の姿をしたミロクが、懸命に思い出しながら話している。
「下からくる光が足りなかったんだよ。で、届かないーーってバタバタしてたら、いきなり月が消えちゃって・・・・・・で、わーーーって落ちてきて・・・・・・」
「入る体間違えちゃった、と・・・・・・? ドジだなーーーー」
呆れたように言うクリスに、ミロクの姿をした香がムッとして言う。
「だいたいあんたが悪いんじゃないのよ。あんな風にわーわー呼ばれたらそっち目指しちゃうでしょ!なんで私の隣にいなかったのよ!」
「いや、それは、四神の配置といって・・・・・・。ごめん」
素直にシュンッと謝られ、拍子抜けし、逆に凹んでしまう。
「ごめん八つ当たり・・・・・・間違えたのは私だし・・・・・・」
「ううん。僕も忍兄さまの気配を頼りに下りちゃったから・・・・・・」
香の姿をしたミロクもしゅーんとしている。
「なぜ・・・・・・失敗したのでしょう?」
白龍が忍を振り返る。忍は真田に合図を送ると、
「検証してみましょう。映像があります」
「は?!映像?!」
驚く一同の前に、ガラガラとモニターが運ばれてくる。
「無断で申し訳ありませんが、ずっとこの部屋の様子を撮影させていただいていました」
「・・・・・・・・・ホントに」
手の平で転がされてるんだな、オレ達・・・。とクリスがポツリとつぶやいた。
***
映像は12時からはじまった。
香が手を組み、オーラを放出させはじめると、ミロクの体からふわりと白い物体が浮きあがってきたのが確認できた。
その後、香自身もイズミの腕の中に倒れ、白い物体となって宙に浮かびはじめる。
「月の姫の第二の予言の能力とはこのことだったのでしょうか・・・」
「おそらく・・・・・・そういうことになりますね・・・・・・」
用心深く忍が肯く。
「すごい。これ特殊なカメラなのか? オーラが写るなんて・・・・・・」
「いえ、普通のカメラです」
クリスの質問に真田が気真面目に返答する。
「あいにく私には皆様の姿しか見えません」
「えっそうなんだっ」
驚くクリスに、香(ミロクの姿)がふと気がついたように、
「あれ? そういえば、あんたもオーラ見えない人じゃなかったっけ? リンクスって人のオーラ見えてなかったよね? あれ? でも私たちのオーラは見えてるよね?」
「ああ、それは・・・・・・」
ムーっとした顔でクリスが答える。
「テーミス側のはわりと見えるんだよ。デュール側のはよーく集中しないと見えない。あ、でも、最近前よりは見えるようになってきた」
「なんで?」
「お前の影響だと思うけど?」
「私?」
「・・・・・・・・・」
なぜか盛大にため息をつくクリス。
「なによ?」
「お前さー・・・・・・元に戻れるよな? その顔で私、とか言われるとなんか・・・・・・」
「悪かったわねーだ」
香(ミロクの姿)がイーっとしてみせる。
それに対し、クリスはまた、はああ・・・とため息をつき、
「10歳に手出したら何とか条例に引っかかるし・・・・・・」
「何の話よ!!」
香(ミロクの姿)が真っ赤になって、言い返した、その時。
「はじまりました」
ピシャリとした声で白龍が言い、部屋がシンッとなった。
モニターの中では、ベッドを取り囲んだ4人からオーラが立ち上り、天井へと道を作っている。
「あ・・・・・・」
異変には、その場にいた真田以外の全員がすぐに気がついた。
こうして客観的に見ると一つだけ、オーラの種類が違うことに気が付ける。
オーラの色ではなく輝きの種類が違うのだ。3つはキラキラと光り輝き外に外に光を放出しているが、1つは鈍い光をうちに秘めてしまっている。ビデオカメラを通すことによって、それが顕著にでてしまったようだ。実際の場では誰も気がつかなかったくらいの差である。
「どういうことだ?」
「どういうこと?」
皆は一斉にそちらに目を向けた。
「アーサーさん?」
香(ミロクの姿)が恐れるようにアーサーを見上げると、アーサーはニッコリとあの優しい笑顔を向けた。
しかし・・・・・・
「困りましたね。文明の利器というものは恐ろしい」
いつもの片言の日本語ではない。流暢な発音。目が笑っていない。
「アーサーさん・・・・・・?」
「さ、では姫、参りましょうか」
「え? どこに?」
ふっとアーサーは冷たい笑みを浮かべた。
「王のところにですよ」
「・・・・・・王?」
「お前何言って・・・・・・」
クリスが言うよりも早く、アーサーが手をふりあげた。
「香!」
とっさにクリスが香(ミロクの姿)を抱えこんだ。
同時に、ガシャーンッと音がする。天井の窓が割れたのだ。
バラバラバラッと破片が落ちてくる。イズミが即座にバリアーを張る。
「ミロクは?!」
クリスが身を伏せたままミロク(香の姿)を探す。ミロクたちは、白龍に庇われて無事のようだ。
ホッとして、香(ミロクの姿)をイズミに任せると、クリスは猛然と立ちあがった。
「アーサーッてめえ裏切る気かっ」
「裏切る?」
アーサーがふっと笑う。
「裏切ったんじゃない。表返ったんだよ」
「表って、マーティンの・・・・・・」
「ああ、違う違う」
テーミス当主マーティン=ホワイトの名を聞き、アーサーがひらひらと手を振る。
「あんな腰ぬけの元に下るわけがない。私の主は・・・・・・」
「・・・・・・・・・っ」
割れた天井から何かが投げ込まれた。煙が立ち込める。
視界が白い。とっさに口をふさいだが遅かった。咳が止まらない。
「香・・・・・・」
悔しげにクリスは喉元を押さえると、香の方に手を伸ばしたまま床に倒れた。
「クリス・・・・・・ッ」
香が立ち上がりかけるのを、イズミが止める。
バリアーから出てしまったら、自分たちまで煙の餌食だ。
しかし、そのバリアーもアーサーの指に触れられ、
「バリアーが・・・・・・っ」
ドロドロと溶けていく。溶けていく先から煙が侵入してくる。
「アーサーさんっ」
咳き込みながら、香がなぜ・・・・・・っと目を向けると、アーサーは悠然と微笑んだ。
「私の主は織田将。世界の王となる人です。さあ、姫、参りましょう・・・・・・」
腕を掴まれたところで、香は意識を失った。
-----------------------
ようやく~~~~~
アーサーさんが正体あらわしたーーー!
そういえば、ここまでちゃんと書くつもりなかったので、
アーサーの人物紹介のところに、思いっきり、実は織田将の部下、
とかネタばれ書いてしまってたんだけど、こないだ気がついて消しときました^^;
あ、ミロク君が月の王子だということも消しておきました^^;
さーーーー。これで本当に高校の時の私が細かく考えた設定のとこまでは終わってしまいました。
これから・・・・・・どうしよっか^^;
まあ雑把には決まっているので、ボチボチ書いてきます。
様子をみて要約したりね。臨機応変にね。
次回は10月1日水曜日夜9時にアップします。
よろしくお願いいたします。
忍の言うままに移動する。
「四神の配置、だな」
「皆さんの力を最大限に引き出せるはずです。・・・・・・ではお願いします」
忍の合図で、4人は一斉にオーラを放出した。
天井に向かって光が集まっていく。
(わあっ進んだ!)
(え、これ天井当たらない? すり抜けるの?! 大丈夫?!)
白龍とイズミの元に、香とミロクの声が聞こえてくる。
「どうなんだ?」
「上手くいっているようです」
天井を見上げながら白龍が言う。香たちの声を聞くことのできないクリスには不安しかない。ひたすら上に向かってオーラを放出させるだけだ。
「何て言ってる?」
「その月のようなものに近づいていっているようです・・・・・・え?」
「香?!」
イズミが叫んだ。
「香!! 大丈夫か!」
「姫?!」
「どうした?!」
顔を見合わせる白龍とイズミに、クリスががなりたてる。
「なんなんだよ?!」
「通信が・・・・・・途絶えた」
「え?!」
「届かない、月が消えた・・・・・・と」
「なに?!」
顔面蒼白になる。ベッドの上の二人はピクリとも動かない。
「香!香!おい!戻ってこい!香!」
「香!」
クリスとイズミの必死の叫びがこだまする。
近づいてきたと思われたその月に似通った<何か>は姿を消していた。
部屋の中は通常の月明かりのみの薄暗さに戻っている。
「香・・・・・・っ」
「う・・・・・・・・・」
何度目かの叫びで、香の瞼が微妙に動いた。
「香?!」
「ん・・・・・・」
ゆっくりと瞳を開ける香。一瞬クリスの方を向いたが、すっと視線をそらした。
え?と驚いたクリスには構いもせず、何かを探すように視線を泳がせると、白龍の後ろにいた忍の姿を見つけ、手を伸ばした。
「忍兄さま」
「え」
一同目を剥く。
「僕・・・・・・もう少しでお月さまに行けそうだったんだけど・・・・・・あれ?声が変?」
「香・・・・・・」
はっとして、クリスがミロクの体を見下ろす。まさか・・・・・・
「ん・・・・・・・・・」
ミロクがゆっくりと目を開け、身を起した。
「あれ・・・私・・・・・・どうしたんだっけ・・・」
「まさか・・・・・・香・・・・・・か?」
クリスがベッドに腰掛け、ミロクの両頬を囲み自分の方に向かせた。
ミロクがかあっと赤くなって、思い切りその手をはじき返す。
「な、なにするのよっ」
「お前・・・・・・香だな?」
「はあ?! 何言って・・・・・・、あれ?声が・・・ん?手が・・・・・・」
「あれ・・・・・・僕?」
「え?」
ミロクと香がお互いを見つめあい・・・・・・
「えーーーーーーー!!」
部屋中に響き渡る悲鳴を上げた。
***
「もう少しで月に手が届くってところだったんだけど・・・・・・」
説明を促され、香の姿をしたミロクが、懸命に思い出しながら話している。
「下からくる光が足りなかったんだよ。で、届かないーーってバタバタしてたら、いきなり月が消えちゃって・・・・・・で、わーーーって落ちてきて・・・・・・」
「入る体間違えちゃった、と・・・・・・? ドジだなーーーー」
呆れたように言うクリスに、ミロクの姿をした香がムッとして言う。
「だいたいあんたが悪いんじゃないのよ。あんな風にわーわー呼ばれたらそっち目指しちゃうでしょ!なんで私の隣にいなかったのよ!」
「いや、それは、四神の配置といって・・・・・・。ごめん」
素直にシュンッと謝られ、拍子抜けし、逆に凹んでしまう。
「ごめん八つ当たり・・・・・・間違えたのは私だし・・・・・・」
「ううん。僕も忍兄さまの気配を頼りに下りちゃったから・・・・・・」
香の姿をしたミロクもしゅーんとしている。
「なぜ・・・・・・失敗したのでしょう?」
白龍が忍を振り返る。忍は真田に合図を送ると、
「検証してみましょう。映像があります」
「は?!映像?!」
驚く一同の前に、ガラガラとモニターが運ばれてくる。
「無断で申し訳ありませんが、ずっとこの部屋の様子を撮影させていただいていました」
「・・・・・・・・・ホントに」
手の平で転がされてるんだな、オレ達・・・。とクリスがポツリとつぶやいた。
***
映像は12時からはじまった。
香が手を組み、オーラを放出させはじめると、ミロクの体からふわりと白い物体が浮きあがってきたのが確認できた。
その後、香自身もイズミの腕の中に倒れ、白い物体となって宙に浮かびはじめる。
「月の姫の第二の予言の能力とはこのことだったのでしょうか・・・」
「おそらく・・・・・・そういうことになりますね・・・・・・」
用心深く忍が肯く。
「すごい。これ特殊なカメラなのか? オーラが写るなんて・・・・・・」
「いえ、普通のカメラです」
クリスの質問に真田が気真面目に返答する。
「あいにく私には皆様の姿しか見えません」
「えっそうなんだっ」
驚くクリスに、香(ミロクの姿)がふと気がついたように、
「あれ? そういえば、あんたもオーラ見えない人じゃなかったっけ? リンクスって人のオーラ見えてなかったよね? あれ? でも私たちのオーラは見えてるよね?」
「ああ、それは・・・・・・」
ムーっとした顔でクリスが答える。
「テーミス側のはわりと見えるんだよ。デュール側のはよーく集中しないと見えない。あ、でも、最近前よりは見えるようになってきた」
「なんで?」
「お前の影響だと思うけど?」
「私?」
「・・・・・・・・・」
なぜか盛大にため息をつくクリス。
「なによ?」
「お前さー・・・・・・元に戻れるよな? その顔で私、とか言われるとなんか・・・・・・」
「悪かったわねーだ」
香(ミロクの姿)がイーっとしてみせる。
それに対し、クリスはまた、はああ・・・とため息をつき、
「10歳に手出したら何とか条例に引っかかるし・・・・・・」
「何の話よ!!」
香(ミロクの姿)が真っ赤になって、言い返した、その時。
「はじまりました」
ピシャリとした声で白龍が言い、部屋がシンッとなった。
モニターの中では、ベッドを取り囲んだ4人からオーラが立ち上り、天井へと道を作っている。
「あ・・・・・・」
異変には、その場にいた真田以外の全員がすぐに気がついた。
こうして客観的に見ると一つだけ、オーラの種類が違うことに気が付ける。
オーラの色ではなく輝きの種類が違うのだ。3つはキラキラと光り輝き外に外に光を放出しているが、1つは鈍い光をうちに秘めてしまっている。ビデオカメラを通すことによって、それが顕著にでてしまったようだ。実際の場では誰も気がつかなかったくらいの差である。
「どういうことだ?」
「どういうこと?」
皆は一斉にそちらに目を向けた。
「アーサーさん?」
香(ミロクの姿)が恐れるようにアーサーを見上げると、アーサーはニッコリとあの優しい笑顔を向けた。
しかし・・・・・・
「困りましたね。文明の利器というものは恐ろしい」
いつもの片言の日本語ではない。流暢な発音。目が笑っていない。
「アーサーさん・・・・・・?」
「さ、では姫、参りましょうか」
「え? どこに?」
ふっとアーサーは冷たい笑みを浮かべた。
「王のところにですよ」
「・・・・・・王?」
「お前何言って・・・・・・」
クリスが言うよりも早く、アーサーが手をふりあげた。
「香!」
とっさにクリスが香(ミロクの姿)を抱えこんだ。
同時に、ガシャーンッと音がする。天井の窓が割れたのだ。
バラバラバラッと破片が落ちてくる。イズミが即座にバリアーを張る。
「ミロクは?!」
クリスが身を伏せたままミロク(香の姿)を探す。ミロクたちは、白龍に庇われて無事のようだ。
ホッとして、香(ミロクの姿)をイズミに任せると、クリスは猛然と立ちあがった。
「アーサーッてめえ裏切る気かっ」
「裏切る?」
アーサーがふっと笑う。
「裏切ったんじゃない。表返ったんだよ」
「表って、マーティンの・・・・・・」
「ああ、違う違う」
テーミス当主マーティン=ホワイトの名を聞き、アーサーがひらひらと手を振る。
「あんな腰ぬけの元に下るわけがない。私の主は・・・・・・」
「・・・・・・・・・っ」
割れた天井から何かが投げ込まれた。煙が立ち込める。
視界が白い。とっさに口をふさいだが遅かった。咳が止まらない。
「香・・・・・・」
悔しげにクリスは喉元を押さえると、香の方に手を伸ばしたまま床に倒れた。
「クリス・・・・・・ッ」
香が立ち上がりかけるのを、イズミが止める。
バリアーから出てしまったら、自分たちまで煙の餌食だ。
しかし、そのバリアーもアーサーの指に触れられ、
「バリアーが・・・・・・っ」
ドロドロと溶けていく。溶けていく先から煙が侵入してくる。
「アーサーさんっ」
咳き込みながら、香がなぜ・・・・・・っと目を向けると、アーサーは悠然と微笑んだ。
「私の主は織田将。世界の王となる人です。さあ、姫、参りましょう・・・・・・」
腕を掴まれたところで、香は意識を失った。
-----------------------
ようやく~~~~~
アーサーさんが正体あらわしたーーー!
そういえば、ここまでちゃんと書くつもりなかったので、
アーサーの人物紹介のところに、思いっきり、実は織田将の部下、
とかネタばれ書いてしまってたんだけど、こないだ気がついて消しときました^^;
あ、ミロク君が月の王子だということも消しておきました^^;
さーーーー。これで本当に高校の時の私が細かく考えた設定のとこまでは終わってしまいました。
これから・・・・・・どうしよっか^^;
まあ雑把には決まっているので、ボチボチ書いてきます。
様子をみて要約したりね。臨機応変にね。
次回は10月1日水曜日夜9時にアップします。
よろしくお願いいたします。