読書日和

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一瞬の夏

2012-09-15 15:41:30 | ウェブ日記
写真はセミの脱け殻。
桜の木を登って葉っぱの裏に行き、そこで脱皮して成虫になったようです。

セミは約7年間、幼虫として土の中で過ごします
とても長い時間ですね。
そして7年が経った夏のある日、ついに地上に出てきて成虫になります。
そこからがセミの短い青春の始まりです。
幼虫時代は7年間も土の中で過ごしたのに、成虫になってからの寿命は1~2週間と言われています(これは短い!)。

このわずかな時間の間に子孫を残し、命を次に繋がないといけないので、セミは必死です。
毎日鳴きまくります。
すごいと思うのがセミの種類ごとにある程度鳴く時間帯や時期の棲み分けが出来ていること。

夏の一番最初に登場するのがニイニイゼミで、7月の上旬には鳴き始めます。
ニイニイゼミは他のセミに比べて鳴き声が小さく、一緒に鳴くとあまり目立たない存在になるので、一足早く登場して鳴いているのではないかなと思います。
ミンミンゼミは例年7月の20日前後に鳴き始め、これが鳴くと真夏が来たなという実感が湧きます。
そしてミンミンゼミは主に朝から午前中の間によく鳴きます。
アブラゼミもミンミンゼミと同じくらいの時期に登場し、こちらはミンミンゼミとは反対に午後によく鳴きます。
ヒグラシもこれらのセミとほぼ同時期に登場し、このセミは明け方と夕方に鳴きます。
たまに夕立が来て空が暗くなると、夕方になったと勘違いして鳴くこともありますね。
そしてお盆頃からよく鳴くようになるのがツクツクボウシ。

こんな感じで、セミの種類ごとに鳴く時期や時間帯が少しずつずれていて、それぞれの種族が確実に子孫を残せるように工夫しているのではないかと思います。
もうあとわずかで夏は終わりますが、今日もまたセミ達は頑張って鳴いています。
段々鳴いている数が減っているのが少し寂しいなと感じる夏の終わりの9月です