ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

僕の旅

2009-08-26 13:49:33 | Weblog
ソウルでも北京でもバンコクでもハノイでもいい。クアラルンプールでもいいし香港でもいい。マニラでもジャカルタでもプノンペンでもどこでもいい。格安チケットを手に入れて、アジアの都市に空路で入る。アジアの物価の安さを武器にして、乗り合いバスでもいい、長距離バスでもいい、もちろん列車の旅もいい。行ける場所はどこでもいく。まず目指すのは、旅人の聖地、インドのデリー。インドの南部がとても素晴らしいから、思い切ってインドを出来る限り一周してみる。少々危険な国と地域をなんとかくぐり抜け、トルコを目指す。イスタンブールで水バイプをプカプカと吹かしていれば、かつて旅した場所、ヨーロッパはもう目の前にある。東ヨーロッパ、旧ソ連圏を軽やかに駆け抜けて、イタリア・ローマへ三度目の到達。「久しぶりだね、レオナルド」と声をかける。ベネツィアでカンツォーネをマスターしてから、南フランスへ抜け、マルセイユの船乗りとちょっとしたことから口論となり、モナコのF1コースを、今度は順周りで一周する。素敵なカジノへジーンズで乗り込み入場拒否をされ、一番ちっちゃいカジノで1フランを75フランほどに増やし、「おれってついてる」と故グレース王妃にお礼を告げる。大好きなスペインでは、バレンシアオレンジを皮のままかじりながら、地中海を眺めながらのんびりと昼寝をして過ごし、ダリにみとれて時を忘れる。ちょっと遠回りになるけれど、アムステルダムにも寄っていこう。ここもまた旅人の聖地。ここよりも素敵な街を僕は知らない。さぁ、いよいよゴールは間近だ。船に乗って、ドーバー海峡を渡る。イギリスの入国審査に手こずりながらもなんとか上陸。目指すはロンドン郊外の小さな街。大きなザックを背負って、バス停から地図を頼りに歩く。緑多き並木を抜けて、目指す番地にたどり着く。チャイムを鳴らすと玄関が開けられ・・・僕は中に入って重いザックを床に下ろす。窓から吹き抜ける風と、午後の柔らかな日差しが差し込むリビングルーム。八ヶ月もかかってたどり着いた僕の視線の先には、三歳になったBaby Annaが、「誰?」って顔で僕の姿を見るんだ。




僕の旅「憧れ編」。まるで「深夜特急」のコピーのような旅。こんなにぜいたくで困難で時間とお金のかかる旅は、当分出来そうも無い。半年か、八ヶ月か、一年かかるか・・・。来年当たりにね、やってみたいな。ベイビーアンナはもうすぐ一歳半。さぁ、頑張って働いて、まずは家賃とガス代を払おう。