ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

旅のお供に~トラベラーズノート(革表紙付き)v

2009-08-31 20:17:05 | Weblog
タイの日記を載せてみた。初めて読み返してみたのだが、毎日、そこそこ大量の文章を書いている。驚いた。毎日、なかなかいい事を書き連ねている。驚愕だ。時間が許せば、他の日の日記も読ませてあげようかな。やめようかな。どうしようかな。あはははは。

三回連続で、旅のお供にトラベラーズノートを連れていく。沖縄の時は暑さのせいか、楽しさのせいか、のんびりのせいか、小遣い帳しかつけなかった(笑)。
今回は調子に乗って、掛け線入りの日記ようと、白紙ノートのなんでも用の二冊を革表紙に挟んだ。何かを書こうと決意することなんて、まったくもって無いのだが、帰って来た時に何が書かれているか?っていうのは、自分自身が一番楽しみにしていることでもある。

まだ知らぬ自分に出会えるのか?何かを悟りきった自分に出会って失望してしまうのか?億劫病に包まれて、白紙のまま日常に戻ってくるのか?・・・その答を、今の僕は知る由もない。

それにしても・・・トラベラーズノート・・・かっこいいなぁ。

タイ7日目 今日は街を歩くのだの巻

2009-08-31 19:34:23 | Weblog
2008/5/19

チェンマイのトゥクトゥクは安いのか?1時間40バーツ(120円)で何処へでも連れていってくれるらしい。貸し切りなのか?嘘なのか?それはまだ分からない。トゥク、タクシー、ソンテオ、1日に何度首を振らなければならないのか?そんな感じで始まったチェンマイ初日。

ガイドブックとネットで調べたGap's House到着は朝の7時半。早朝のためオーナー不在。とりあえず、関係者らしい太ったおじさんに部屋を見せてもらう。あとで分かったことだが、このおじさん、昼間はトゥクトゥクの運転手をしていた。部屋はアジアンテイストでなかなかいかしてる。値段は予想より高い。だいぶ高い。でも、荷物を持って朝の街を歩いて他の宿を探すのはもう嫌だって事で決定。少し休んで11時に出発。今日は徒歩にこだわることにした。街を知るには歩きがいい。昔みたいに。

チェンマイなのに暑い。うだるような暑さだ。たまに雨も降る。とりあえず旧市街の寺巡り。バンコクとは少し趣きの違うお寺をトコトコと見て回る。昼食はタイに来て以来一番美味しい安い定食屋。メニューを間違えて3品頼んでも80バーツだった。ジュース込み。
お寺を二つ回った後、洋菓子屋で赤ちゃんを発見。道を間違えたお陰で出会った偶然。写真をパチり。今日は久しぶりにカメラの調子が悪い。モーティという名の女の子。お母さんと英語で話した。今日は近くのお寺で花祭りがあるらしい。ちょっと素敵な雨宿りだった。店を出て、また徒歩でテクテク。また道を間違えて旧市街の境へ。旧市街と新市街を隔てているのは大きな川だ。川沿いに歩いてスーパーへ寄り道。写真を撮って怒られた。
また道を間違えて裏路地へ。そこで出会ったScary Factory。おかしなデザインのおかしな店。そこでお茶をする。1時間の休憩。主人は若いデザイナー。サッカーとK1とキックボクシングの話で盛り上がった。「チャリー」と言う額にナイフが刺さって血を流しているキャラクターの携帯ストラップとシャツを買う。良き人に出会った。店を出るとまた雨。三つ目の寺にやっとたどり着いた。600年前の建造物。雨宿りを数回。ポンチョを被ってホテルへ一時帰宅。相当歩いた。足が痛い。たくさん歩いた。旅ってね、こういうものなんだよ。あぁ足が痛い。ひどく痛い。

1時間半程休んで、午後7時、ナイトバザールへ出発。長い1日だ。ターペー門のそばの本屋で地図を二つ買う。明日のツーリング用と街の地図。ナイトバザールは結構遠かった。30分くらいかかった。やっぱりマーケットは面白い。偽物のオメガが欲しい。でも買わない。お金がもったいないから。やっぱり偽物のロレックスでもいいな。でもやめよう。すぐ壊れたら悲しいから。代わりにずっと欲しかったタイズボンを買った。190バーツを160バーツまで値切ってみた。素敵なラーメン柄が入ったスペシャルバージョン。今履いてる。晩ご飯はイマイチだった。エビは美味しかった。どしゃぶりの雨が降ってきて、帰りの足に困ったので、トゥクトゥクの運転手と交渉して30バーツでターペー門まで乗せてもらった。小雨になった雨の中、歩いてターペー門からホテルへ。チェンマイ楽しい。

歩いた分だけ経験値が上がる。そんな気がする。ブーツのかかとがすり減ってぶんだけ、目に入る景色の数だけ、出会った人の数だけ、過ごした時間が血肉に変わる。そんな気がする。
のんびりとゆっくりと、一歩ずつ歩を進めると、普段見過ごしているものに気づくものだ。小さな紫野花も、美味しい定食屋も、道端を走る子供の姿も、数々の親切も、かけがえのない出会いも。すべてを拾い集めるのは不可能だとしても、自分の周りを流れる時間と同じ分だけはつかまえていきたい。棒のように固くなった足、明日にはまた、新しいものを探しに街へ出るだろう。楽しい事が好きだ。笑顔が好きだ。冒険が好きだ。
僕が詰め込んだすべてのものは、長い月日の中で溢れ出してくるだろう。今は今見えるものを全部この目に焼き付けていきたい。僕は今夢の中にいる。夢の中にいると想える自分が夢のように想える。明日はただの明日じゃなくて、未来だ。良い事がたくさんありますように。僕を試す風に、僕が挑んでいけますように。