ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

星の巡り

2012-05-05 00:21:12 | Weblog
今週のあなたには、水難の相が出ていますと、占い師に言われたとか言われないとか・・・。

今日は朝から晴れ。晴れてるのに、夕べの雨予報のせいで仕事は休み。予報で休みが決まるってねぇ・・・。せっかくの晴れの日の休みなので、バイクで出かけることにした。ツーリングである。

金華山を周る。ひたすら山道を行く。
昨日の雨のせいで、山から水が染み出している。至る所で水の流れが道を横断している。
低いところになると、冠水している場所もしばしば。

バイクは水跳ねに弱い。油断をすると、自分が跳ねた水で足がびしょ濡れになる。だから、水のあるところは慎重に行く。

途中、大きな冠水箇所があった。極限までスピードを落として、水が跳ねないように進む。
すると・・・対抗車がそこそこのスピードでやって来るではないか。このままではタイミングが悪過ぎる。
「やめれぇ!!!」
ジャバーンという音と共に、僕の右半身はびしょ濡れだ。ひどいもんだ。ヘルメットまで水を被った。ホントにひどいもんだ。

気を取り直して走る。太陽と風の力で、濡れた服は乾く。すごく気にはなるが、なるべく気にしないで走る。

今週のあなたには、水難の相が出ていますと、占い師に言われたとか言われないとか・・・。

ところで、越波というのをご存知か?・・・越える波、エッパと読むのだと想う。

震災でことごとく切り裂かれた防潮堤。切れた場所には巨大な土嚢が積んである。長い所は数百メートルに渡って土嚢が並べられている。
越波と言うのは、防潮堤なり土嚢なりを越えて来る波のことである。

山を下ったところに町なり港なりがあるところには、結構頻繁に出てくる「越波注意」の標識。
三陸の海岸は、リアス式の湾になっている場所が多いせいか、穏やかな感がある。越波が来るようには思えない。きっとこれは、台風など大時化の時のための注意なのだと、思い込んでいた。

鮎川の手前、十八成(くぐなり)に入った所に、越え波注意の標識があった。右側に海。土嚢が積んである。
僕は土嚢の向こう側の遠くの海が、白波を立てているのを眺めながら走っていた。
小さな橋を渡る。橋には土嚢が積んでいない。その時、僕は見た。緩やかに盛り上がった波がこちらに迫って来るのを。その瞬間である。
ドッパーン!と音を立てて、橋と土嚢に波がぶつかった。そして、僕は、はじけた大波を被ったのである。もちろん、頭からである。バイクもろともである。

信じられるか?いや、信じられない。ボクハシンジタクナイ。
またもや、右半身が・・・今度は潮水に・・・。

今週のあなたには、水難の相が出ていますと、占い師に言われたとか言われないとか・・・。

帰ってから、潮を洗い流すために洗車をしていたら、ものすごいスコールに降られてびしょ濡れになったとか、そんなことはどうでもいいんだ。

一つだけ言いたい。

あの場所には、こう書いて欲しい。
「越波注意、本当だよ」とか、「ここはやばいよ、本気で越波に注意だよ」・・・と。

水難の相、今日で終わりになりますように・・・。