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僕らは・・・特に僕は、つい自分の想像力を過信してしまう。それが短所だ。
僕らは・・・特に僕は、つい自分の判断力を過信してしまう。それも短所だ。
自分の目で見るまでは、何も分かるはずもないのに・・・自分の目で見たモノのことしか分からないはずなのに。
僕らは・・・特に僕は、なんでも分かっている振りをするのが得意なんだ。それこそが短所だ。
二十歳の頃よりは、少しモノを知ったような気がするが・・・。二十歳の頃よりは遥かに、自分の想像力と判断力を頼りに生きてしまっているような気がする。
この足は、この目は、この耳は・・・この心は。
自分の想像を超えるモノに出会うために。
行きたかった場所がある。
白い道は、ただの白い道で。想像を超える、ただの白い道だった。
僕はただ、それが嬉しい。