キャンプ場に着いたのが18時15分頃。
遅くはない。ちょっと遅いが、まぁ、すごく遅くはない。
上砂川は想像以上に山の中で、真っ暗だし、ひと気はないし、そこに温泉の建物がポツンと建つ。冬はスキー場になるみたいだ。
キャンプ場の場所が分からずに、温泉のフロントに聞きにいった。
「これからテントを張るんですか!!?」と驚いたように言う。
「バンガローを1000円でお貸ししていますけど・・・」とも言う。
テントを張ります!と元気に答え、場所を聞く。
どうもおかしい。なんかおかしい。説明もよくわからない。
すぐそばに赤い屋根の小屋があって、そこが駐車場で、そこから橋を渡って、そこに大八車が置いてあって、日本庭園があって、その向こうがキャンプ場なんです・・・。
なに?なに?よくわかんないよ。なに言っちゃってんの?どう考えても、遠いんだけど。いけんの?たどり着けんの?
とりあえず、行ってみた。
遠いとしたら、荷物を持って行った方が得策だ。でも、やめた。荷物を持たずに下見をした。だって、まったく分からないんだもの。
駐車場はあった。
橋もあった。
大八車もあった。
その先が見えない。真っ暗。ヘッドランプが通用しないくらい暗い。どちらが道かも分からない。
日本庭園だかなんだかは暗くてわからないが、道っぽい方へ進む。真っ暗な道をしばらく行くと、遠くに灯りが見える。
灯りの正体はトイレだった。トイレのそばに、立て看板。「キャンプ場入り口」。どっち?どこが入り口?
ぐわーっと坂を下ると、炊事場らしきものが見えた。そこら辺一体がキャンプサイトのようだ。・・・遠いよ。暗いよ。分かりづらいよ。
バイクまで戻って、必要な荷物だけを降ろして運ぶ。結構な急坂なのだ、大八車がガシガシ進んでしまう。そして道を間違える。・・・。
ここは、このキャンプ場は、明るいうちに来ないとダメだな。・・・明るくても、もう来ないけど。