本州から四国へフェリーを使わずに渡るルートは三つある。
神戸から淡路島を通り徳島の鳴門へと繋がる明石海峡大橋。
岡山県の児島から香川県の坂出を繋ぐ瀬戸大橋。
広島県尾道から、大小の島々を経由して愛媛の今治へと繋がるしまなみ海道。
旅をしていると旅人に出会う。旅人はよくこう言う。
「しまなみ海道は・・・いいよね」。
しまなみ海道・・・いいよね。は、何回も聞いた。
何回も聞いていた上で、今回の旅で二度聞いた。それが・・・魂の声だと、僕は理解した。・・・行かねば。と。
ある意味、今回の旅の「約束の地」は、しまなみ海道と言える。
今治を朝に出て、今治城なんかをかすめながら、高速のインターへと向かう。
しまなみ海道ってのは、高速道路なんだね。大島、伯方島、大三島、生口島、因島、向島、各島にインターチェンジが設けられていて、降りたい人は降りる。そんな感じ。つまり、全部の島に行きたい場合は、それぞれの島でお金を払って降り、またその島から高速に乗り、また降り、乗り、を延々と繰り返すと。ETCじゃなかったら、相当面倒なこと・・・なんだよ。
とりあえず約束の地なのだから、全部の島を巡ろうと、意気込んで向かったのです。誕生日だし。誕生日を島巡りで過ごすわけだし。そりゃあ意気込むってものですよ。
四国側から本州を目指す僕は、まず大島へ。
上陸して、道の駅へ行って、しまなみ海道のシマップって地図をもらう。まぁ、どんな島があるのかってことがチャッチャと書いてあるだけで・・・それほど役に立つほどのものではない。
とりあえず、島をぐるーりと走ることにした。
県道49号線。はからずも、しんぐ番。
島をぐるーりとするんだけど・・・みかんの木ががあったりレモンの木があったり・・・海沿いの道だったり、山道をクネクネする道だったり・・・なんていうのかな・・・普通の島なんだね。
当たり前のことなんだけど、普通の人々が普通に暮らしている島・・・だね。そこそこ大きいし。
まぁ、まぁ。大体一周したので、しまなみ海道で一番の絶景と言われる亀老山の展望台へと登ってみることにした。
まぁ、なんていうのかな。もう思い切って言っちゃうと、この展望台がしまなみ海道のクライマックスって言うの?かな。クライマックスに最初にたどり着いてしまう・・・という展開ね。
亀老山から見る景色。それは絶景でした。眼下に海、そして今治と大島を結ぶ橋。まぁ、綺麗ですわ。