復活ライブまでのカウントダウン・・・あと一ヶ月。
7月25日の土曜日は下北沢ラウンへおいでくださいね。的なメールを手当たり次第に送ってみた。
返事が来た。ありがたいことである。チラホラと返事が来た。チラホラでもありがたいことである。僕の事を忘れていない人がチラホラもいるということだ。ありがたいことだ。
でも、チラホラってことがちょっと心配ではあるわけで。ほとんど無視されているという現実があるわけで。ほば忘れられているandこの人誰だっけ?状態なんだろうなぁと推測できるわけで。
つまり何が言いたいかというと、「このブログの購読者様たちへ告ぐ。ライブに必ず来るように!」
そういうことなのである。
僕や、みんなの人生を左右する、重大な局面だということを、忘れてはならないんだよ。
そういうことなのである。
ワグリーの話。
ワグリーの話は、たぶん何度か書いたことがある。いつ書いたかは、忘れた。書いたと思っているけれど、書いていなかったという可能性も多々あるのだがね。
ワグリーは、僕よりも三つ歳下である。
例のシナロケの前座オーディションで、我がバンド「トゥージャン」と共に合格したセリさんのバンドのベーシストがワグリーである。
ワグリーとはとても仲が良かった。仲の良い先輩後輩といった感じ。
アカペラの曲を即興で作ってステージで歌ってみたり、パートを分けて曲を作って、ステージの上で披露してみたり。なんだかわからないけれど、ワグリーとはとても仲が良かった。
ワグリーとオシノミちゃんと僕の三人は、とても仲が良かった。三人はそれぞれ別のバンドに属している。ちなみにオシノミちゃんは女の子である。
僕は19歳。ワグリーとオシノミちゃんは16歳。
ワグリーってのは、これが、モテるオトコなのである。中学高校と、女子が騒いでファンクラブが出来るほどモテるオトコなのである。周りの女が放っておかないイイオトコなのである。
オシノミちゃんってのは、これがまた、モテるオンナなのである。中学高校と、男子も女子も騒いでファンクラブが出来るほどモテるオンナなのである。すれ違うオトコとオンナが、揃って振り返るほど、イイオンナなのである。
僕は19歳。ワグリーとオシノミちゃんは16歳、の夏である。
とにかく、その頃の僕は、大学なんてほとんど行かず、毎日バンド仲間とヤンヤヤンヤと騒いでばかりいた。自分のバンドのメンバーは、学生生活で忙しいので遊んでくれないので、他のバンドの連中と毎日ヤンヤヤンヤと騒いでばかりいた。
その仲でも、特に気が合ったのがワグリーとオシノミちゃんなのである。
僕は19歳の夏。恋をするのである。誰にって?そりゃあ、誰もが振り向くオシノミちゃんに、恋をするのである。
ミュージシャンたるもの、恋をしたなら、唄を作るのである。唄に想いを込めて捧げるのである。気持ち悪いとか、気色悪いとか、ギャーやめてぇ!とか、そういう類いの苦情はうけつけないのである。なぜなら、それがミュージシャンがミュージシャンたる所以だからなのである。唄も捧げずに、何がミュージシャンだ!?ということなのである。
まぁ、唄を作るのである。小さな町で恋をする二人の話なのである。「小さな街」というタイトルなのである。
たぶん僕は・・・なんらかの形で、告白かなんかをして、フラれてしまったのではないか。細かいことは忘れてしまった。
なぜ僕はフラれてしまったのか・・・それは、僕が告白かなんかをする直前に、オシノミちゃんはワグリーと付き合い始めたからなのである。
実は告白なんてものはしていなくて、「オシノミちゃんに唄を作ったよ」と言ってあっただけなのかもしれない。そっちの線の方が濃いな。
何はともあれ、誰もが羨む美男美女のカップル誕生である。
まぁ、そんな感じで、僕の恋は儚く終わってしまったのだが・・・この話にはまだ続きがある。
ある日、トゥージャンの練習の日。スタジオにオシノミちゃんが遊びに来た。オシノミちゃんは、椅子に腰掛けてトゥージャンの演奏を聴いている。
僕はオシノミちゃんが好きなわけで、それは別に、誰と付き合っていようが変わらないわけで、その想いを伝えるために作った唄があるわけで・・・。
僕たちは「小さな街」を演奏した。僕はありったけの想いを込めて歌うのである。
「小さな街」を聴き終えて、オシノミちゃんは静かに席を立って出て行った。
僕は満足である。恋の成就なんかよりも大切なことがある。それは、ミュージシャンにしかわからない。悪いか?名曲誕生である。悪いか?
まぁ、そんな感じで、僕は潔く、僕の想いを胸にしまったのだが・・・この話にはまだ続きがある。
練習を終えて外へ出た僕は、泣いているオシノミちゃんを発見してしまうのである。
さてさて・・・その後に何がどう進んで何がどうなったのか・・・なんてのは、無粋だから書かずにおくのだけれど。。。
僕と、ワグリーと、オシノミちゃんの、三人の蜜月関係はいつ終わってしまったのか?
ワグリーとオシノミちゃんが付き合い始めた瞬間なのか?
結果的に、僕がワグリーからオシノミちゃんを奪ってしまうことになった時なのか?
当のワグリーよりも、僕らの周囲が僕を許さなかったという方が正しいような気がする。同情されるべきは当然ワグリーである。ワグリーの敵は僕なのである。つまり、みんなの敵は僕なのである。世界中が敵だらけなのである。敵しかいないのである。
そんなわけで、ワグリーとは、ちゃんと話もしないままギクシャクとした関係になってしまった。
仲が良かったオグちゃんやヤナギやセリさんのバンドとも仲が悪くなってしまった。
ていうかさ、ワグリーさ、お前、モテるんだからいいじゃん!?なっ?と、いつものように軽く言い放ってやりたかったんだけどね。
そんな軽口も叩けぬまま、仲が良かった僕らは、ただ一方向へ。分裂という方向へと、進んで行ってしまったのである。
つづく。
7月25日の土曜日は下北沢ラウンへおいでくださいね。的なメールを手当たり次第に送ってみた。
返事が来た。ありがたいことである。チラホラと返事が来た。チラホラでもありがたいことである。僕の事を忘れていない人がチラホラもいるということだ。ありがたいことだ。
でも、チラホラってことがちょっと心配ではあるわけで。ほとんど無視されているという現実があるわけで。ほば忘れられているandこの人誰だっけ?状態なんだろうなぁと推測できるわけで。
つまり何が言いたいかというと、「このブログの購読者様たちへ告ぐ。ライブに必ず来るように!」
そういうことなのである。
僕や、みんなの人生を左右する、重大な局面だということを、忘れてはならないんだよ。
そういうことなのである。
ワグリーの話。
ワグリーの話は、たぶん何度か書いたことがある。いつ書いたかは、忘れた。書いたと思っているけれど、書いていなかったという可能性も多々あるのだがね。
ワグリーは、僕よりも三つ歳下である。
例のシナロケの前座オーディションで、我がバンド「トゥージャン」と共に合格したセリさんのバンドのベーシストがワグリーである。
ワグリーとはとても仲が良かった。仲の良い先輩後輩といった感じ。
アカペラの曲を即興で作ってステージで歌ってみたり、パートを分けて曲を作って、ステージの上で披露してみたり。なんだかわからないけれど、ワグリーとはとても仲が良かった。
ワグリーとオシノミちゃんと僕の三人は、とても仲が良かった。三人はそれぞれ別のバンドに属している。ちなみにオシノミちゃんは女の子である。
僕は19歳。ワグリーとオシノミちゃんは16歳。
ワグリーってのは、これが、モテるオトコなのである。中学高校と、女子が騒いでファンクラブが出来るほどモテるオトコなのである。周りの女が放っておかないイイオトコなのである。
オシノミちゃんってのは、これがまた、モテるオンナなのである。中学高校と、男子も女子も騒いでファンクラブが出来るほどモテるオンナなのである。すれ違うオトコとオンナが、揃って振り返るほど、イイオンナなのである。
僕は19歳。ワグリーとオシノミちゃんは16歳、の夏である。
とにかく、その頃の僕は、大学なんてほとんど行かず、毎日バンド仲間とヤンヤヤンヤと騒いでばかりいた。自分のバンドのメンバーは、学生生活で忙しいので遊んでくれないので、他のバンドの連中と毎日ヤンヤヤンヤと騒いでばかりいた。
その仲でも、特に気が合ったのがワグリーとオシノミちゃんなのである。
僕は19歳の夏。恋をするのである。誰にって?そりゃあ、誰もが振り向くオシノミちゃんに、恋をするのである。
ミュージシャンたるもの、恋をしたなら、唄を作るのである。唄に想いを込めて捧げるのである。気持ち悪いとか、気色悪いとか、ギャーやめてぇ!とか、そういう類いの苦情はうけつけないのである。なぜなら、それがミュージシャンがミュージシャンたる所以だからなのである。唄も捧げずに、何がミュージシャンだ!?ということなのである。
まぁ、唄を作るのである。小さな町で恋をする二人の話なのである。「小さな街」というタイトルなのである。
たぶん僕は・・・なんらかの形で、告白かなんかをして、フラれてしまったのではないか。細かいことは忘れてしまった。
なぜ僕はフラれてしまったのか・・・それは、僕が告白かなんかをする直前に、オシノミちゃんはワグリーと付き合い始めたからなのである。
実は告白なんてものはしていなくて、「オシノミちゃんに唄を作ったよ」と言ってあっただけなのかもしれない。そっちの線の方が濃いな。
何はともあれ、誰もが羨む美男美女のカップル誕生である。
まぁ、そんな感じで、僕の恋は儚く終わってしまったのだが・・・この話にはまだ続きがある。
ある日、トゥージャンの練習の日。スタジオにオシノミちゃんが遊びに来た。オシノミちゃんは、椅子に腰掛けてトゥージャンの演奏を聴いている。
僕はオシノミちゃんが好きなわけで、それは別に、誰と付き合っていようが変わらないわけで、その想いを伝えるために作った唄があるわけで・・・。
僕たちは「小さな街」を演奏した。僕はありったけの想いを込めて歌うのである。
「小さな街」を聴き終えて、オシノミちゃんは静かに席を立って出て行った。
僕は満足である。恋の成就なんかよりも大切なことがある。それは、ミュージシャンにしかわからない。悪いか?名曲誕生である。悪いか?
まぁ、そんな感じで、僕は潔く、僕の想いを胸にしまったのだが・・・この話にはまだ続きがある。
練習を終えて外へ出た僕は、泣いているオシノミちゃんを発見してしまうのである。
さてさて・・・その後に何がどう進んで何がどうなったのか・・・なんてのは、無粋だから書かずにおくのだけれど。。。
僕と、ワグリーと、オシノミちゃんの、三人の蜜月関係はいつ終わってしまったのか?
ワグリーとオシノミちゃんが付き合い始めた瞬間なのか?
結果的に、僕がワグリーからオシノミちゃんを奪ってしまうことになった時なのか?
当のワグリーよりも、僕らの周囲が僕を許さなかったという方が正しいような気がする。同情されるべきは当然ワグリーである。ワグリーの敵は僕なのである。つまり、みんなの敵は僕なのである。世界中が敵だらけなのである。敵しかいないのである。
そんなわけで、ワグリーとは、ちゃんと話もしないままギクシャクとした関係になってしまった。
仲が良かったオグちゃんやヤナギやセリさんのバンドとも仲が悪くなってしまった。
ていうかさ、ワグリーさ、お前、モテるんだからいいじゃん!?なっ?と、いつものように軽く言い放ってやりたかったんだけどね。
そんな軽口も叩けぬまま、仲が良かった僕らは、ただ一方向へ。分裂という方向へと、進んで行ってしまったのである。
つづく。