ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

六花亭モンブラン~お雛様仕様

2012-02-24 21:03:17 | Weblog
六花亭はもういいって?・・・それは無理。都合四個も買っちゃったんだから。うん、もちろん一人分だよ。

これはゆうべのデザート。

六花亭のケーキとプリンは・・・特別な味ではなく、普通の美味しさにあふれてる・・・そんな気がするなぁ。

五稜郭

2012-02-24 18:17:57 | Weblog
おじさまたちのたっての願いにより、現在五稜郭タワーの展望台。

19の時、ここで紅茶セットを飲んだがために、所持金のほとんどがなくなってしまった因縁の地。

特別イルミネーションきかということで、綺麗にライトアップされている。

夜景が見えるなり、はきゃぎまくるおじさまたち。ちょっと可愛い。そんなに夜景が珍しいか?

あれが函館山ですよと教えてあげると、おっ、あれか!と大声で言うから、タワーの中で、結構目立ってます( ´ ▽ ` )ノ

グッドモーニング六花亭本店

2012-02-24 12:56:37 | Weblog
帯広と言えば・・・そう、六花亭本店。大好きな六花亭本店。
朝開店間もない六花亭へ。おじさまたちのお土産調達のためだ。
実は夕べも六花亭に来た。雪の中歩いて六花亭。ケーキとロールケーキとシュークリームを買って帰った。
どうしてこんなに六花亭が好きなんだろう?
それは、お姉さんが綺麗だから・・・なーんてね。
それは、綺麗なお姉さんが、「昨日も来てくださいましたよね?」とさりげなく言ってくれるから・・・なーんてね。

グッドモーニング六花亭本店。

六花亭のポイントカードが、おじさまたちのお土産のお陰で127点になった。600点貯まったら、六花亭柄のエプロンをもらうと、心に決めている。

ホテルボストン1~ここは出ます。

2012-02-24 01:53:41 | Weblog
ホテルボストン。
フロントには生気のない老人が立っていた。築40年くらいの古い建物。濃い赤の絨毯。壁の染み。廊下の向こうに人影。

うん、出ます。ここは出ます。

部屋のキーを渡されてエレベーターに乗り込む。402号室。4と2・・・日本人が最も嫌う数字の組み合わせ。野球では、42番は外国人しかつけないんだよ。

出ます。間違いなく出ます。

エレベーターが四回に着く。薄暗い。・・・薄暗過ぎやしませんか?ってくらい暗い。エレベーターホールの目の前が、例の402号室。

キャー!キャ~!きゃー!

402号室のドアに表札があります!おまけにチャイムもあります!これは、これは、家の玄関です!完全に家の玄関ではありませんか!ホテルなのにぃ!ここはホテルなのにぃ!

もう、僕のワクワクは・・・止まらない。

続く。また明日ね( ´ ▽ ` )ノ

オバケはキライ

2012-02-24 01:35:07 | Weblog
もう旅も終わりだから、ラストスパートでブログを完遂しなければいけないな・・・あぁ、眠い。

タンチョウ祭りが終わって、僕らは函館方面へ向かう。明日の夜のフェリーに乗って、土曜日には帰宅・・・の予定。
釧路から函館は遠い。信じられないくらい遠い。だから、今日中に少しでも函館に近づくこと・・・これが目標。うちのおじさまはタフだから、下手したら函館まですぐのところまでいっちゃうんじゃないかしら?などと思っていた。

がしかし、である。

折からの吹雪は激しくなる一方。凍りついて役に立たなくなったワイパーをガソリンスタンドで交換するも、視界は常に20メートルほど。道も空も、窓の外は全部真っ白だ。

さすがのおじさまもギブアップ。釧路から100キロしか離れていない帯広に、今日の目的地を設定することにした。

ということで、恒例の、宿探しターイム。
今日は僕が選ぶ。プリントの帯広のページをじっくりと見る。心の中で「オバケオバケ」とつぶやいている。
「決めた!ここ!一泊3000円だよ。いい?いい?」

さっそくでんわかけて空き部屋があるか聞いてみる。あるに決まってるんだけどね。

「オッケーだって。温泉ホテルボストンだよ。ちょーかっこいいよね。ボストンだよ、アメリカだよ。やったね。楽しみだね。」

我ながらナイスなチョイスだと想う。
温泉が付いてるホテル。旅館でも民宿ではない、ホテルである。それに、名前がボストン。一人三千円。もう、怪しい香りがプンプンするじゃないか。もう、ただのホテルではないことは明白。
オバケ出るかもよぉ。オバケ出るかもなぁ。オバケ出たら怖いよぉ。
オバケが出ても出なくても、この旅最後の宿になる。
僕の心のワクワクを乗せて、車は帯広へと向かうのであった。

北の国から2012冬~総括

2012-02-24 00:42:46 | Weblog
朝8時半からのタンチョウ観察センター。待ちに待って、やっと2時。
激しく降る雪の中、給餌が始まった。100人以上いる多国籍のカメラマンが一斉にファインダーを覗いて構える。狙いは、タンチョウの餌を横取りしに舞い降りるオジロワシの一瞬の姿だ。
遥か彼方の森の中の木の頂点に止まり待機するオジロワシの姿が、望遠のレンズの向こうに確認出来る。

似非カメラマンの僕も、上着を脱いで本気を見せる。五郎さん、先生、おれ、がんばる。キタキツネ、出て来い。

大自然のショータイムが始まった。
オジロワシの急降下、タンチョウのざわめき、カラスに追われるトンビ。鳩や水鳥も参戦してくる。獲物を巡って繰り広げられる真剣勝負。
あっ、キタキツネ!可愛い!ツル邪魔!どいて!僕はまったく違うものを追う。それもまた良し。

その20分間、カメラマン席にはシャッターを切る音が響き続けた。

おじさまたちの為と想い、拷問状態覚悟で臨んだタンチョウ観察センターの六時間。
結局、一番楽しんだのは僕だったのかもしれないなぁ。

「楽しかったね」

おじさまたちよりだいぶ遅れて車に乗り込んだ、雪まみれになった僕の第一声である。

物事の楽しいか楽しくないかを、やる前に判断するなんて不可能なんだね。楽しいか楽しくないかは、全部「結果」に対する主観であるということ。結果は事前になど分かりっこない。

あぁ、また一つ・・・勉強になったなぁ。
あぁ、また少し・・・賢くなれたかもしれないなぁ。

ありがとう、タンチョウさんと、それにまつわる人たちと出来事たち。何ものにも変え難い貴重な体験でした。

おわり。

北の国から2012冬~ラッキーボーイは健在なり

2012-02-24 00:08:47 | Weblog
サンクチュアリで出会ったカメラマンがもう一人、タンチョウ観察センターに朝一番で来ていた。たぶん、もっとたくさん居るのだろうが、僕が仲良くなった人はもう一人。
聞くと、彼もまた昨日は羅臼のネイチャークルーズに乗ったと言う。違う会社の船だ。

僕の感想を率直に伝えると、彼も深く同意していた。
「あれじゃあ、動物園と同じですよ。あれならもう乗らないな。」

でも、大事なのは、彼はもう何回もネイチャークルーズに乗っているということ。つまり、「昨日のクルーズ」はダメだったということなのである。

昨日は羅臼近辺には流氷が無かった。だから港内でのミニクルーズになった。その代わりに、通常一万円の所を半額の五千円で催行したのだと言う。半額なら乗ってみるかと、彼は乗ったのだ。結果、失敗だったと。

普段のネイチャークルーズは素晴らしいらしい。
朝、夜明け前に流氷がある所まで外洋を進む。流氷の量も半端じゃないそうだ。ぶつかり合った流氷が盛り上がり丘のようになる。その天辺に大鷲が止まり、その背後から朝陽が昇る・・・。そんな光景が見られると言う。
より自然に近く、より野生のままの鷲の姿を見せてくれると言う。

あぁ、乗ってみたいなぁと、僕は想った。この話が聞けて良かったなぁと、僕は想った。そうじゃなければ、ネイチャークルーズを動物園の餌やりタイムだとしか思えないところだった。

二時間で一万円かぁ・・・。うーん・・・それは、今度来た時に考えよう。

彼も色々なことを教えてくれた。
いい事を教えてあげましょう!と言って、鷲が現れた時の撮影のコツを、たくさん教えてくれた。知り合う人は、みんな揃って親切だ。

ここで出会う人には、ここに来れば必ずまた出会えるような気がするから不思議だ。気がするだけではなくて、実際に出会えるのだと想う。だって・・・彼らはもうすっかりベテランで、毎年必ずここに来ているのだからね。

なんだかね、そう想うと少し嬉しくなった。
何にしたって、僕は幸運過ぎるほどに幸運だ。・・・例え、六時間待った末に、鷲の写真が上手に撮れなかった・・・としてもね。

北の国から2012冬~先生

2012-02-23 23:42:24 | Weblog
タンチョウの里で過ごした六時間、一番良く遊んでくれたのが先生だ。
サンクチュアリで出会った、隣にいた群馬の面白いおじさん、の隣に居て、群馬のおじさんが先生と呼んでいたおじさんだ。

朝、タンチョウ観察センターに着いて場所取りの三脚を並べていると、先生が僕に気づいてくれた。
「おっ、また会ったね。昨日は何処へ行ってたの?」
「昨日は羅臼で鷲を撮ってきました」
とニコニコ顔で答えながら、このおじさんは誰だったかしら?と想ってた。
思い出せないので、まぁいいやと想った。

暇なのでチョロチョロと、おじさんの所へも遊びに行った。そこで思い出した。
おじさんの横に、見たことのあるイスが置いてあったのである。サンクチュアリで、群馬のおじさんが羨ましがったイスで、先生もそのイスを自慢していたのである。
「先生じゃん!」イスがあって良かった。

そらからは、素性が分かったのですっかり意気投合である。
先生も暇なので、自分が撮ったいい写真を見せてくれたり、色んな話を聞かせてくれた。
「昨日は10頭も鹿が来たんだぞ」と言って、デジカメのモニターを見せてくれたので、iPhoneでパシャ。先生と自分の姿も写った。

僕は退屈すると、先生のところへ行き、先生のカメラを覗いて勝手にシャッターを押してみたりして遊んだ。
一時頃になると、先生の自慢のイスに座って足をブラブラさせながら、「先生、今何時ですか?」「まだそんな時間?」「今何分ですか?」「さっきから五分しか経ってないの?」とか言って、先生に十回くらい時計を見させたりして一時間くらい遊んだ。

また会いたいなぁ。また会えるかなぁ。きっと会えるような気がするな。楽しかったなぁ。

先生の口癖は、
「金賞、銀賞、銅賞、獲ってないのは・・・佳作だけ」である。

「えっ、賞獲ったことあるんですか!」と聞くと、ふふふと笑って
「いいんですよ、そんなことは」。

真偽のほどは不明なのである。

北の国から2012冬~タンチョウの里

2012-02-23 23:07:03 | Weblog
ツルセンターの話。

田中邦衛に会った。田中邦衛とは黒板五郎のことだ。
喫煙所を探していたら、煙草を吸っているおじさんがいたので、ちょっと喋った。
もう、五郎さんに会えるなんて想ってもいなかったから、びっくりしたし、ちょっと緊張してしまった。

ツルセンター、五時間も六時間もいる訳だから、暇潰しにちょこちょこと出歩く。自分のカメラの前でジッとその瞬間を待っている人が多いのだが、僕なんぞは似非カメラマンなので、出歩いてる時間の方が多い。

暖房の効いた売店兼休憩所に入った時に、再び五郎さんに出会った。向こうから話し掛けてくれた。感激だ。
「おい、いいの撮れたか?」

ジーン・・・あの喋り方だ。あの北の国からの五郎さんだ。感動。

「絞りはよぉ、8くらいにしてみな。そしたらよ、いいのが撮れるちゃうんだよ。」

五郎さん、優しい。アドバイスをしてくれた。
窓ガラス越しにタンチョウの群れを眺めながら、しばらく二人で話し込む。

僕は、勇気を出して聞いてみた。
どちらからいらしたんですか?
五郎さんは答える。
「足立区だよ。」
そうですか、やっぱり富良野ですか。
「足立区だよ。」
いやぁ、富良野ってホントにいいところですよね」
「足立区だっつってんだよ」
いや、ダメです。認めません。五郎さんは富良野に住んでいるんです。
その喋り方で東京はないでしょう?

そんな訳で、その後数時間、悠長にうどんを食べている五郎さんに、「もうクライマックスが始まるのに、何をうどんなんか食べてるんですか?」と肩を突ついてからかったりして遊んだ。・・・楽しかった。

五郎さんはすごい人だと想う。
このご時世、ほぼ全ての人がデジタルカメラを使っている。性能もいい、使い勝手もいい。デジタルよりも銀塩カメラが勝るところもあるにはあるが、トータルでみるとデジタルの勝ちというのは、誰もが言うところである。

五郎さんはフィルムにこだわる。フィルムカメラ一本である。
フィルムカメラを使うとは、こういうことだ。36枚撮りのフィルム一本、一秒10コマの連写でシャッターを切ると三秒ちょっとで撮り終わってしまう。フィルムを交換する。また撮る。交換する。
相当なコストもかかるだろう。デジタルカメラのように、今撮った写真がモニターに映し出されることもない。やり直しの効かない一発勝負だ。

五郎さんはこうも言った。
「今日は雪が降るからここに来たんだ。鷲なんかに興味はない。」
五郎さんを除く全ての人が、ツルの餌を横取りしに来るオジロワシを撮りに来ている。それがショーであり、売りなのだ。そのために、開館から場所取りをして六時間も待っているのだ。
五郎さんは一人、理想的な雪を待っている。舞い落ちる雪の中を羽ばたき飛んでいくタンチョウの姿を待っている。

かっこいいなぁ・・・と僕は想った。また会いたいなぁと僕は想った。

今度会ったら、今度会えたら、こう言ってもらおう。
「子供がまだ食べてるでしょうが」ってね。

退屈しのぎ

2012-02-23 11:52:42 | Weblog
今日は朝から阿寒町タンチョウ観察センターにこもりっきり。二時の給餌の写真を撮るために、開館と同時に入館して場所取り。

ツルは一昨日に十分堪能したので、今日は一人で釧路の町歩きでもしようかな?とか、六花亭やら釧路の素敵なカフェを見つけて読書でもしようかな?とか、色々考えたのだけど・・・
おじさまたちのはしゃぎっぷりを見ていたら・・・言い出せなかった。
毒を食らわば皿まで・・・だ。乗りかかった船だ、最後まで気持ち良く付き合おう・・・そう想って付いて来た。

気温はそんなに低く無い。マイナス二度程度。でも、体感温度が低い。みんな震えている。そんな中、大きいカメラを覗きながら、最低でも五、六時間はここにいなければならないのだ。

あぁ、辛いだろうなぁ・・・拷問みたいなもんだなぁ・・・そう想っていた。

でも、大丈夫。

場所取りが終わるなり、僕は周りの人と仲良くしゃべり始める。サンクチュアリで会った人も何人かいるし、適当に話しかけて仲良くなった人もいるし・・・退屈などしないのである。
ある意味、ツルとは関係のない所で楽しいのである。
ツルも楽しいよ。でも・・・ツルだけで六時間はちょっと・・・ねぇ。

そんなわけで、タンチョウ観察センター、楽しんでます。
ツルの鳴き声は素敵です。動画を撮ったから、帰ったら聞かせてあげるね。

坂の上会館にオバケは出ない

2012-02-23 11:51:20 | Weblog
率直に言って、坂の上オバケ会館はオバケ会館ではなかった。・・・その点では、とても残念だ。

外観は綺麗とは言えないが、中に入ると全てのものが小綺麗に整っている。壁も、緑色なんかじゃない。
部屋は二部屋分繋がっていて、ずいぶんと広い。お風呂は、温泉ではないが、最新型のユニットバス。シャワーの首だって曲がっちゃうよ。・・・何しろ全てのものが綺麗なのだ。
そして、アメニティが充実している。シャンプーとコンディショナーはエッセンシャル。湯沸かしポットも置いてあって、お茶とネスカフェだって飲み放題。
シェラトンやリーガなどと比べたら少し落ちるが、これで一泊2600円だと言うんだから、満足度は120パーセントだろう。
布団も敷いてあるし、毛布はフカフカだし・・・かなり気持ちの良い扱いを受けた気がする。

これなら、オバケが出そうになくても満足だ。

釧路に来たなら、坂の上会館。釧路駅から三キロ。フィッシャーマンズワーフまで徒歩七分。
なかなか良いお宿ですぜ。

グッドモーニング氷の世界

2012-02-23 08:18:43 | Weblog
朝外に出ると、空気がピリリと冷たい。ちょっと外にいると、風がビリビリと冷たい。自分の着ている服が、氷のように冷たい。
寒いなぁと思ったら、釧路市内の気温はマイナス10度だ。

勝手なことを言わけてもらうが、北海道はこうでなければいけない。ポカポカだねぇ・・・ではいけない。この、あり得ない日常の寒さがいい。
大きな釧路川が氷っている。壮観だ。視覚的にも感覚的にも、ただただ寒い。

グッドモーニング氷の世界。

今日は午後から吹雪になるらしい。これから再び、丹頂に会いに行くよ。

写真は知床の海岸に落ちていた羅臼昆布。

大鷲とオジロワシ。本物とニセモノ。

2012-02-22 23:19:47 | Weblog
evergreenのネイチャークルーズ。それは、野生動物に会いに行こうツアーだ。
季節毎に内容が変わる。クジラだったりシャチだったり、アザラシだったりミズナギドリだったり。

今は冬、冬は・・・鷲。大鷲とオジロワシに会いに行こうツアーだ。

鷲は流氷に乗って狩りをする。ツアーでは、流氷の上に魚を投げる。それをカモメが食べに来る。それを奪いに鷲が舞い降りる。そんなものを乗客に見せる。仕組みはそんな感じ。

ところが、昨日の強風で流氷は海の向こうへ消えてしまった。どうするのかとおもっていたら、こんな日は港の中に残っている氷を使ってウォッチングを開催するらしい。
流氷がある外洋まで、お船で出るのかと想っていたから、少し拍子抜け。

evergreenは会社名。この会社以外にも三社ほど、こんなツアーをやっているところがある。港の中に船が四隻。
四隻の船が餌を撒く。瞬く間にカモメが集まって来る。カモメの大渋滞である。カモメの同志が、鳴き声をあげながら撒かれた餌を奪い合う。そうこうしていると・・・上空から真打ちの登場である。
尾だけが白いオジロワシ。オジロワシより一回り大きく、翼と尾が白い大鷲。上空から一気に舞い下りてカモメの餌を奪い取る。そして氷の上に自分のテリトリーを作り上げる。
その鳥たちの数か半端じゃない。鷲だけでも100羽近くいる。カモメはもっと。そこにカラスも加わる。港の中は鳥と氷と鳥の影でいっぱいだ。

基本的にはこんな感じ。港の外にでも出られていたら、違ったのかもしれないが、生憎今日は港の内側。残念ながら、30分くらいで飽きちゃった。

おじさん二号は、二時間で、2800枚もの写真を撮ったらしい。すごい数だ。

大鷲とオジロワシを間近で観られたのは嬉しかった。が、が、が、なのであるよ。
これは餌付けだ。餌付けの風景だ。いい写真を撮るための、作られた状況だ。悪く言えば・・・演出であり、ニセモノでしょ?

まぁ、いいのだよ。鷲の狩りのシーンなど、なかなか見られるものじゃない。せっかく知床に来たのだから、高いお金を払ってでも見るべきなのかもしれない。
でも、なんか違うんだよなぁ。。。
こんなの、時間の無い都会人のための遊びみたいなものだ。確実に鷲に会えます・・・なのだからね。

ガイドさんが言っていた。ホェールウォッチングは、クジラに会える確率は、五分五分です。おそらく、それは、確率50パーセント以外だということだろう。それは、なんか、本物な感じがする。

僕はそういうものの方が好きだ。基本的に、そういうものの方が好きだ。
乗客のほとんどがアマチュアカメラマンだったようで、すこいカメラにすごいレンズ。

・・・知床羅臼。そこまで本気で挑むなら、本物を求めればいいのになぁ・・・

などと、飽きちゃった後の一時間半、ずっと考えていたのであった。

僕には、知床岬に向かう道で見た、遥か上空を舞う大鷲の群れの方が心に深く焼き付いているよ。

うん、今日はそんなお話。