神戸の食では、パン、洋菓子、チョコレート、中華まん、神戸ビーフなどが知られています。近年では、長田の「そばめし」も有名になりました。これら神戸の食に、2月28日、新たに「神戸バーガー」が加わりました。株式会社リテイル・リンクが提供します。
朝日新聞を始めマスコミで報道されるなど、強豪犇めくハンバーガー市場に神戸バーガーは華々しくデビューしたわけです。
店は中央区元町の『南京町広場』南側にあります。ここは、南京町という名でも判るように、中華料理の飲食店が多くあり、従前よりチャイニーズ・バーガーといわれるものが多くの店で提供されるなど食の激戦区でもあります。
神戸市そして兵庫県のご当地バーガーとして健闘してもらいたいと思います。
神戸バーガー側の発表では、神戸ビーフの肩ロースを25%使った国産牛の挽肉(80g)、「阪神ソース(神戸市)」他1社のステーキソースに神戸ワインを加えたオリジナルソース、「一の宮ベーカリー(神戸市)」製のバンズ、淡路産の玉葱やトマトといった様に神戸所縁にこだわった食材を使用しているとのことです。販売価格は1個360円です。
グルメレポートは差し控えますので、ぜひ一度皆さん自身でご賞味を。。。。。と、お勧めしたいのですが、
神戸バーガーは現在、飲食コーナーがあり、ドリンクも提供する新店舗開設準備中で、3月29日を以って開業時の店舗での営業を休止しています。新店舗での営業再開情報は、株式会社リテイル・リンクのホームページで案内されるそうです。
私がハンバーガーというものを知ったのは、1960年(昭和35年)、小学校5年生の時のことです。家にテレビがやってきて、毎週見ていたアニメの「ポパイ」に登場する、太鼓腹のウィンピーが四六時中ハンバーガーを食べており、ハンバーガーとはどんな食べ物なんだろうと思いながら見ていました。
現物のハンバーガーに出会ったのは、日比谷のピザハウス「ジロー(GIRAUD)」でピザに初めて出会ってから4年後の1974年(昭和49年)初夏のことです。何という名の店かは最早忘れてしまいましたが、三宮センター街にあったハンバーガー店でした。現物を手にし、「これがハンバーガーか!」と感激したことを覚えています。
ハンバーガーの由来については、いくつかの説がありますが、有力なのは1904年に開催されたセントルイス万国博の会場で丸いパンにハンバーグを挟んで販売したのが始まりとする説です。
わが国では、佐世保バーガーが始まりとする説に異を唱える人は少ないでしょう。佐世保バーガーは、佐世保の町で製造、販売されているハンバーガーの総称で、チェーン展開しているハンバーガー・ショップのように一定の規格や基準をもったものではありません。
1950年代に佐世保に駐留していた米国海軍の兵士から作り方を伝授された基地周辺の飲食店でハンバーガーが作られ、販売されたのが始まりのようです。
チェーン店では、1970年(昭和45年)2月にダイエーの子会社・㈱ドムドムにより、東京都町田市のダイエー原町田店前に日本初のハンバーガー・ショップが出店されました。
一方、貿易会社の藤田商店がマクドナルドのフランチャイズ権を獲得し、子会社・日本マクドナルド株式会社を設立しました。日本マクドナルドは1971年(昭和46年)7月20日、1号店を銀座三越店内に開店しました。
これらのチェーン店展開を引き金に、今や様々なチェーン店が参入しています。主なハンバーガー・チェーンには
・マクドナルド ・ウェンディーズ ・バーガーキング ・モスバーガー ・フレッシュネスバーガー ・ファーストキッチン ・ロッテリア
・ドムドムハンバーガー ・クアアイナ ・明治サンテオレ
などがあります。これらのチェーン店に加え、「佐世保バーガー」を筆頭に日本各地で“ご当地バーガー”と称される特徴的なハンバーガーを提供する店が数多くあり、枚挙に遑がありません。
また、ハンバーガー・チェーン店を展開する企業の一部とレトルトや冷凍食品メーカーの一部企業によって「社団法人日本ハンバーグ・ハンバーガー協会」なる組織も設立・運営されています。
<神戸バーガーその後>
2009年7月7日、神戸市営地下鉄「名谷駅」前の須磨パティオ1番館1Fに飲食コーナー付きのミニ店舗を開設