阪神高速を利用するETC搭載車にとって、利便性が高くなりそうです。2月28日から半年程度の実証実験が行われ、特別に問題がなければ本格的にサービスが始まる予定です。
阪神高速道路は、1964年(昭和39年)に大阪市内の一部区間2.3キロメートルが最初に開通し、その後、大阪市、神戸市、京都市のいわゆる京阪神地域の都市部を中心に展開された有料の自動車専用道路です。
「山陽自動車道」のような法的基準を満たした高規格幹線道路に分類される高速道路ではありません。
古くから都市部に設置されてきた自動車専用道路のため、休憩や食事を取ったり、給油したりするパーキングエリアがほとんど設けられていません。近年、阪神高速の利用者からパーキングエリアのサービスが求められるようになってきましたが、京阪神の都市部に改めてパーキングエリアをつくるには巨額の投資が必要で、なかなか実現することができない状況にあるようです。
そこで、最近普及してきたETCの機能を活用し、如何にも有料道路を降りていないかのような扱いで、予め提携契約してある一般道沿線のガソリンスタンド、カー用品店、コンビニエンスストアなどが利用できるようにするサービスを実現しようとするものです。
利用できる施設には、「まちかどeサービス」マークが掲示されています。
ただし、この「路外パーキング」サービスの適用は、同一のインターチェンジで出入りすることと、有料道路を降りてから復帰するまでの時間が2時間以内との規制があるので、注意が必要です。
また、このサービスを利用するには、「まちかどeサービス」会員として登録しておかなければなりません。
簡単に言えば、「まちかどeサービス」会員のETC搭載車については、決められた出入り口で、2時間以内なら“二度乗りOK”にするというサービスです。
阪神高速道路㈱では、現在、利用モニターを募集しています。通行料還元やQUOカードなどの特典が準備されているようです。詳しくはホームページでご確認ください。