1997年12月に京都市の国立京都国際会館で開かれた第3回気候変動枠組条約締約国会議(地球温暖化防止京都会議、COP3)で同月11日に採択された、気候変動枠組条約に関する議定書、俗に京都議定書、正式名称『気候変動に関する国際連合枠組条約の京都議定書(Kyoto Protocol to the United Nations Framework Convention on Climate Change)』に基づき、目標達成の一手段としてグリーン家電エコポイント制度が制定・実施されました。
グリーン家電エコポイント制度は5月31日で申請受付が終了しましたが、この制度は、地球温暖化対策、経済の活性化及び地上デジタル対応テレビの普及を図るため、グリーン家電の購入により様々な商品・サービスと交換可能な家電エコポイントが取得できるとしたものです。
この制度の実施により、2009年5月15日から2011年3月31日までに購入した、対象とされた統一省エネラベル★★★★相当以上の「地上デジタル放送対応テレビ」、「エアコン」、「冷蔵庫」への買い替えが随分と進んだものと思われます。
そして、3月11日に発生した東日本大震災で被災した福島原発の事故により、東京電力のみならず、全国の電力会社が節電を呼びかけています。
個人レベルにおいては省エネ家電製品への買い替えがほぼ終わった家庭では電力会社の要請に応えるために残されていたのが電球です。
従来の白熱電球や電球型蛍光灯に比べかなり高価ではあるが、節電効果への期待からLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)電球の購買量が急激に増加しているようです。
LED電球は白熱電球と違い、取付器具によって異なる電球を選ばなければなりません。
また、明るさを表す単位も違いますので、必要な明るさを換算して選ぶことが必要です。
1 明るさ
明るさの単位はlm(ルーメン)です。
W(ワット)との換算は本来できないのですが、白熱電球は電力量のW(ワット)で表示されていますので、白熱電球の明るさとして換算し、およそ次のように置き換えすることが考えられます。
<一般電球タイプの場合>
①20ワット相当≒170ルーメン以上
②30ワット相当≒325ルーメン以上
③40ワット相当≒485ルーメン以上
④60ワット相当≒810ルーメン以上
※80ワット相当以上に対応するLED電球は、現在発売されていません。
<小型電球タイプの場合>
①25ワット相当≒230ルーメン以上
②40ワット相当≒440ルーメン以上
※50ワット相当以上に対応するLED電球は、現在発売されていません。
2 口金のサイズ
口金のサイズには、一般電球タイプに多い『E26口金』と小型電球タイプに多い『E17口金』があります。
取り付ける器具の取り付け口のサイズを確認します。
3 光の色
光の色には、蛍光灯と同様、「昼光色」と「電球色」の二種類があります。使用場所と好みに応じて選択します。
4 光の角度
光の角度には、白熱電球と同じ「全方向タイプ」、「下方向タイプ」、斜めに取り付けるダウンライト用としての「斜め付けタイプ」の3種類があります。
用途に応じて選びます。
5 取り付け器具による違い
取り付ける器具により、「一般用」、「密封型器具用」、「調光器対応」、「断熱材施工器具用」があります。
取り付ける器具がどれに該当するかを確認し、適合するLED電球を選択します。
このようにLED電球は取り付け器具による適合性の違いがありますので、白熱電球を購入する感覚で購入すると使用できない場合がありますので、取り付け器具をしっかり調べてから購入するよう心掛けたいものです。
また、シーリング取り付けの蛍光灯をLEDライトにするには、『LEDシーリングライト』といわれているものに器具ごと交換することが必要となります。一台当たり2万円以上の出費となりそうです。
《関連サイト》
関西電力でんき予報
東京電力でんき予報
Panasonic EVERLEDS(パナソニック エバーレッズ)
SHARP LED電球 ELM(シャープ エルム)
TOSHIBA LED照明 E-CORE(東芝ライテック イー・コア)