息子のリクエストで8月21日(日)に女房と3人でたつの市を訪ねました。
雨が降ったり止んだりする一日でしたが、逆にこの時期では日差しがない分、気温が高くなり過ぎず助かりました。
「たつの市って、兵庫県では田舎エリアだと思うけど、意外なものの発生の地だったりするので、一度みておきたい。」
というのが息子の動機でした。
今回の行程は次の通りです。山陽自動車道ではなく、少し余分に時間がかかりますが、R2のバイパス利用中心で移動することにしました。
家を9:00頃に出発。予定通り11:30過ぎに“そうめんの里”に着きました。
一階はインフォメーション、土産物店、レストラン。二階が揖保乃糸資料館です。
エントランスを入って直ぐ左手のインフォメーションで展示室入館料を払いました。入館料は大人300円ですが、JAF会員証を提示すると10%割引になります。
昼食時だったので資料館は後でみることにして、レストラン「庵(いおり)」で昼食をとることにしました。
数あるメニューのうち、「名取」というザルそうめんセットを注文しました。見た目少なそうでしたが、お腹いっぱいになるほどにボリュームがあり、そうめんは言うに及ばずの旨さでした。
昼食を終え、二階の資料館に行きました。
資料館にはそうめん造りの歴史や造り方などのパネル展示のほか、人形による展示があり、なかなか楽しめる内容でした。
そうめんの里を後にして、うすくち龍野醤油資料館へと向かいました。
ここに入館するとき、龍野歴史文化資料館・霞城館・うすくち龍野醤油資料館の市内三つの資料館が、一人でも団体料金で入館できる「三館共通券」を購入しました。
この共通券で三館全てを巡り、スタンプを集めると、4か月ごとの抽選で龍野の名産品が当たる特典が付いています。
龍野醤油とは言わずと知れた現在のヒガシマル醤油のことです。
醤油資料館には数多くの懐かしい道具や装置が展示されていますが、一際私の目を惹いたのは、木製の圧搾機です。装置そのものが圧搾場建屋の躯体を構成しているのです。
一通りの見学を終え、職員の方の勧めで別館へと移動しました。
ここは、さながらに理科実験室の体を成していました。豆を始めとする醤油の原材料のサンプルや実験道具が数多く展示されています。
龍野醤油資料館別館玄関前に留め置いていた車に乗り込み、向かった先は龍野歴史文化資料館です。
原始時代からの埋蔵文化財を始めとするたつの市の歴史的文化資料が展示されています。
なにげなく、造園物であるかのように思われる石も、古代の石棺であったりし、大変驚きました。
龍野歴史文化資料館は龍野城敷地内にあり、そのまま徒歩で龍野城へと向かいました。
龍野城は明治4年(1871年)の廃藩置県により建物の全てが競売によって取り壊されましたが、石垣は略完全に残されており、昭和50年(1975年)から5ヵ年をかけ、現在見ることができる本丸御殿、白亜の城壁、多聞櫓、埋門、隅櫓などが復元されました。
明治末以降の近世においては、敷地内に高等女学校や旧制中学校が設置されていた時代があったようです。
埋門(うづみもん)から下城し、城壁沿いに進んで霞城館(かじょうかん)を訪ねました。
霞城館には、三木操(露風)、内海信行(青潮)、矢野勘治(興安嶺)、三木清ら四氏の文献や資料が展示されています。
展示を略見終えたときには早16:00近くになっていたので、目的の最終である童謡の小径へと急ぐことにしました。
最初はここから龍野公園へ行き、そこに駐車して、哲学の小径を登り、童謡の小径を下り、龍野公園傍にある赤とんぼ歌碑へ行こうと考えていました。しかし、時間も押してきたし、天候も思わしくないので、龍野城の駐車場まで引き返し、車で赤とんぼ荘まで行き、女房と息子を降ろして、私は龍野公園に戻って二人と出会い、赤とんぼ歌碑へ行くことにしました。
赤とんぼ荘の駐車場で女房と息子を降ろすと、私は赤とんぼ荘の喫茶「メープル」に行き、ホットコーヒーで一服した後、龍野公園へと車を回し、二人を待つことにしました。
童謡の小径にある歌碑に近付くと、その歌のメロディーが流れます。
夕焼小焼
叱られて
七つの子
みかんの花咲く丘
月の砂漠
秋みつけた
首尾よく二人と龍野公園で出会うことができましたので、赤とんぼ歌碑をみて、家路につくことにしました。
一番左の楽譜は、三木露風直筆のものの模写だそうです。
【関連サイト】
たつの市―観光
ひょうごツーリズムガイド
たつの市観光協会龍野支部
三館共通券特典
揖保乃糸・資料館そうめんの里
ヒガシマル醤油株式会社
<後発事象>
龍野それから