地元と言うには少し遠いのですが、県内なのでまあいいでしょう。
「出石に蕎麦を食べに行きたい!」
と、女房が実姉と話し合っていたようで、ゴールデンウィーク後半の5月4日(金)、女房の姉家族と出石に行きました。
この日の兵庫県北部は雨の予報が出ていましたが、他の日は都合が合わないため決行することにしました。
阪神間はよく晴れた天気でしたが、案の定、生野峠付近から北は予報に違わず、午後3時過ぎまで風雨でした。
女房の姉家族とは播但連絡有料道路の市川SAで待ち合わせをし、久し振りのツーリングを楽しむことになりました。
早くから雨が予測されていたので、出石への人出は少ないのではないかと思っていましたが、豈図(あにはか)らんや、小さな町は人と車で溢れかえっていました。
最初に目的とした「手打ち出石皿そば 近又」の駐車場も満杯で、通りも狭く、空き待ちをする余地も無いため、町内を一周する形で、大手前の市営駐車場に車を入れ、観光センターを起点に歩くことにしました。
目的の一番目、出石蕎麦での昼食のため、「近又」へ行き、長蛇の列の後ろに付いて、約30分の入店待ちをしました。
この写真は店頭で、あまり並んでいる人がいないように見えますが、この後ろに列ができると隣の書店に迷惑がかかるため、道路の向かいの白塀の前に30人近くの行列ができています。
その行列は順次店内に入っていくものの、次々と人が並び、何時間も行列の人数が減ることはありませんでした。
待っている場所は道路であるため、この時間、風雨に晒されることとなり、結構寒い思いをしながら時間を過ごすことになりました。
私が近又に拘ったのは、出石蕎麦の老舗であることは勿論ですが、私の郷里の“維新の志士”である桂小五郎を匿ってくれたりした商人であるという、歴史的な理由、何やら因縁らしきものを感じることから、家族・親戚に紹介しておきたいと思った店だったからです。
蕎麦が苦手と言っていた姪を始め、皆、「美味しい、美味しい」と言って沢山食べてくれたので、ホッとしました。
食後は出石城跡や家老屋敷など、古い城下町を見て歩き、観光センターに立ち寄って名産品などの買物をし、家老屋敷傍の喫茶店で一休みした後、観光センターの軒下に巣を掛けていた燕に別れを告げて帰路につきました。
【関係サイト】
○NPO法人但馬國出石観光協会
○手打ち出石皿そば 近又(きんまた)