春には、つい花の名所を訪ねたくなります。
今朝もジャムトーストを齧りながら新聞に目を落とすと、綺麗な藤の花の写真が、“白毫寺”云々のコメントが添えられて掲載されているのが目に留まりました。
「『九尺ふじ』を見にいこうか?」
と突然に話しかけました。
「今から?」
「そう、今から」
「それじゃあ、急いで仕度しなきゃ!」
と女房の弾んだ声が返ってきました。5月12日(土)の朝のことです。
行程は、
==(阪神高速北神戸線)==神戸西JCT==(山陽自動車道)==三木JCT==神戸北IC==(六甲北有料道路)==神戸三田IC==(中国自動車道)==吉川JCT==(舞鶴若狭自動車道)==春日IC==R175==東勅使<MINISTOPが前方に見えるT字交差点を左折>==県道283==白毫寺
通常であれば一時間四五分程度で行きつくところですが、この日は、春日ICでおりようとする自動車が舞鶴若狭自動車道上の路側帯で約1kmの渋滞を成していました。春日ICを出て直ぐが信号のある交差点であることと、その交差点から直ぐの、道路右手にある道の駅“丹波おばあちゃんの里”に入るために右折待ちする自動車の列が渋滞の原因になっていたようです。結果、春日IC手前1kmから目的地の白毫寺(びゃくごうじ)到着まで、通常10分程度のところを2時間以上掛ってしまいました。
白毫寺の山門手前の受付で拝観料300円を支払い、境内に入ると、大きな孔雀がいました。
(どうして孔雀がいるんだ?)
(ここには藤を見にきたのに!)
(孔雀?見るのは「きゅうしゃくふじ」!)
(きゅうしゃく・・・きゅうしゃく・・・くじゃく?!)
(ばんざ~い!ばんざ~い!・・・???)
本堂のお参りを済ませ、「納経所」の看板があがっている庫裏へと向かい、「ご朱印」の記帳をお願いし、“九尺ふじ”を見た帰りに納経帳を返却していただくこととしました。
私の納経帳が延暦寺のものだったので、この寺が天台宗であることから、ご住職の奥様に大層喜んで貰えました。
“九尺ふじ”の花房も、棚もとても長く、色鮮やかでびっくりしました。藤棚の中に入ると、花房が降り注ぐシャワーの水滴ような錯覚に襲われます。
“九尺ふじ”とは言いますが、花房の長さが実際に九尺(2.7m超)ある訳ではなく、それ程に長いとの譬えからの命名のようです。とは言え、長い花房は1.5m以上ある立派なものです。
“九尺ふじ”の棚がある広場で、鹿の角細工品を販売していた人の話では、この日の朝刊や前日の夕刊を見て、この日此処を訪れた人が多いとのことでした。
【関連サイト】
○ 白毫寺ホームページ