環境省Hp「代表的な湧水」で、兵庫県の『神戸市西区の湧水』として3か所記録されています。
私の出身地の山口市にも「朧の清水」、「藤の水」、「柳の水」と呼ばれている『山口三名水』があります。
環境省にはその内の一つ、滝町(通称「法泉寺」)の「柳の水」が登録されています。
その関係もあり、西区の湧水に興味を惹かれました。
今回(2014/3/23)はその内の、櫨谷町松本の『松本の自噴泉(まつもとのじふんせん)』を訪ねました。
同省Hpでは「高低差による圧力で湧き出す泉」との概要が記載されています。
目的の場所が不案内だったので、「多分、川沿い...」との見当を付け、櫨谷町栃木辺りから櫨谷川東側の土手道を下流に向かって歩きました。
暫らく歩くと、土手道の左脇に『松本の自噴泉公園』が現れました。松本下橋の上流、約200mのところでした。
公園入口に「子午線通過地点」と書いた柱が建てられていたので、どうやらこの地は東経135度上に当るようです。
この湧水は、1970年(昭和45年)に農業用水を得るべく約40m掘り下げた時、工事用の櫓が吹き飛ばされ、自噴泉が現れたとのことです。
その後、1994年(平成6年)に市民公園として整備され、「松本自噴泉公園」になったとのことです。
2004年(平成16年)11月8日~16日において、神戸市水道局で水質検査された結果、飲用には不向きと判明したとのことです。
自噴泉(じふんせん)とは、人工の動力などに依らないで、自然に地下から地表に湧出する泉のことを言います。
「松本自噴泉公園」を訪ねた後、櫨谷川土手を散策していると、土筆が顔を出しているのを発見しました。
この辺りでは、季節になると土筆採りをしている人々を見かけます。お浸しや和え物など、昔ながらの土筆料理で季節を楽しんでおられるようです。
また、この川沿いを散策していると、『むくどり』や『かわらひわ』の大歓迎に遭いました。
河原には、白鷺や鴨、かいつぶり、雲雀、ほおじろの姿をみることができる他、鵯や椋鳥、かわらひわの声に混じって鶯の鳴き声も聴くことができます。
櫨谷川の土手道は、神戸市営地下鉄「西神中央」駅前の商業施設プレンティと松本南口バス停を結ぶ、『櫨谷川散策の道』として登録されています。
○ 櫨谷川散策の道
【関係サイト】
○ 環境省HP「代表的な湧水」
○ 神戸まるごと田園ミユージアム構想
松本自噴泉公園
○ 神戸市観光壁紙写真集
神戸名水・天然水・湧水・兵庫名水情報
○ 山口市文化政策課
甦れ歴史空間大内文化まちづくり
大内文化の地域資源山口三名水
★ Hatena::Diary ikazuti-d の DAISUKE さん
(柳の水の維持に力添えされた方)のBlog
2013/2/25 山口三名水の最後のひとつ、柳の水。その水を守っている人たちに出会った。柳の水を守る会
2013/3/5 山口三名水の最後のひとつ、柳の水は願いの叶う水。山口は飲める湧水のある街なのだ。
2013/3/9 柳の水への道。山口三名水の最後のひとつ、柳の水の参道の石畳が完成!!
2013/3/10 柳の水は、ここですよ。
2013/3/21 山口三名水、最後のひとつ 柳の水がサンデー山口に掲載されました。みほり峠 いきいきサロン
2013/3/24 単純に美的感覚の違いなのかもしれない。山口三名水、柳の水。
2013/3/31 山口は県庁のすぐ裏の山に天然の湧水がある町。
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○ 日付変更線・経度・子午線
○ 弘法大師の清水/神戸市西区の湧水
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<水つながりで一言>
私が卒業した県立山口高等学校(旧制県立山口中学校)の大先輩である種田山頭火が詠んだ俳句(自由律俳句)にも、“水”を読んだものが多々あります。一部を紹介すると、
・水音の絶えずして御仏とあり
・濁れる水の流れつつ澄む
・こんなにうまい水があふれてゐる
・ふるさとの水をのみ水をあび
・ここまでを来し水飲んで去る
・飲まずに通れない水がしたたる