年明けから東京市場は5日連続で株価が値下がりしました。1949年5月に東証が取引を再開して以来、平均株価が年明け5日連続で値下がりするのは初めてのことだそうです。これに飽き足らず、連休明けの12日以降も下落が止まりません。
中国情勢や中東情勢の先行き不安から、NY(ニューヨーク)ダウを始めとした世界的な株安の流れ、特に中国市場(香港・上海・シンセン)の値動きの煽りを受けたもののようです。
株式市況の殆どは、キャピタルロス(capital loss)を毛嫌いしキャピタルゲイン(capital gain)を狙う投資家による株式の短期間での売買によって形成されます。
キャピタルゲインあるいはキャピタルロスなどのキャピタルとは、元金・資本等のことです。
同一株式を長期間保有することによって配当を得ることをインカムゲイン(和製英語: income + gainの造語)と言います。
長期間保有後売却するときに発生する、売却額と取得額との差額利益または損失はキャピタルゲインまたはキャピタルロスとなります。
ところで、昨年(2015年)5月の連休明け、JR東海から株主優待割引券が届きました。
JR東海の株主優待券は、毎年3月31日の株主名簿に記録された株主に対し、所有株式数に応じて年1回発行されます。(株主には5月下旬頃郵送されます。) 株主優待策は、先に述べた市場株価に直接的には影響されません。
『株主優待』は、キャピタルゲインを目的とする投資家においては取得を期待されてはいないし、その株式・会社の評価に何らの影響を与えるものではありません。影響があるとすれば、インカムゲインを目的とした株主に喜ばれ、結果的に株式発行会社に利益が還元されるようなものが提供されているかどうかの見極めでしょう。
このJR東海の株主優待券は、JR東海営業エリア内の列車利用に限り、その料金を優待券1枚あたり10%割引してくれる券です。
他の鉄道会社営業エリアとの乗り継ぎについては、通しで乗車券や特急・指定券を購入することができません。
例えば、神戸市内・東京間を新幹線で移動するとき、新神戸・新大阪間はJR西日本、新大阪・東京間はJR東海のエリアであり、これらは別けてキップを購入しなければならず、優待割引券を使用せずに新神戸・東京間を通しでキップを購入する方が安上がりになります。
私は神戸に住んでおり、親兄弟・親戚も山口県や兵庫県に居ります。その関係上JR西日本を利用しこそすれJR東海を単独で利用することはありません。JR東海には、株主優待策として、この優待割引券の他に、選択肢として、優待割引券が利用できない株主への対策をもう一つくらいは準備しておいて貰いたいと思います。
したがって、この優待券を利用する機会がないのでどうしようかと思っていましたが、甲南チケットで買い取ってくれるとのこと。こんな優待券は転売する価値が無いと思い込んでいましたので、大変驚きました。
甲南チケットHPのネット買い取り価格は1枚920円となっていましたが、近所の甲南チケットショップでは1枚500円が買い取り価格でした。ここはやはりネット査定の上、売却する方がお得だったのではないかと思っています。
【関係サイト】
○ 日経平均株価 リアルタイムチャート
○ JR東海
○ 甲南チケット
≪中国の株式市場と指数の概略≫
中国の株式市場は大きく香港市場と本土市場(上海・深セン)に分けられます。
香港市場は世界に開かれた市場で米国市況の影響を受けやすい特徴があります。
本土市場は主に中国人向けの市場(50銘柄強のB株のみ外国人個人が購入可能)で中国政府の政策が反映されやすい特徴があります。
株価指数には上海総合指数とハンセン指数があります。
上海総合指数とは、上海証券取引所に上場されている全銘柄が対象で時価総額を加重平均で算出する指数です。今最も注目度の高い代表的な株価指数です。
ハンセン指数とは、香港証券取引所に上場されている体表的な50銘柄が対象で時価総額を加重平均で算出する指数です。古くからある香港市場を代表する株価指数です。