2016年2月25日(木)、須磨の綱敷天満宮の梅花祭に行きました。ほぼ半日居ました。
綱敷天満宮は他の天神社や天満神社と同様、菅原道真を祭神とする神社です。
大宰府に左遷され、彼の地で他界した菅原道真が、荒ぶる怨霊となって京に災いを齎していると恐れられ、その怨念を鎮めるために殿上人によって“神”として祀られたことに始まります。その後悪霊との考えは払拭され、庶民によって学問の神、豊穣の神、商売繁盛の神など良いご利益がある神として祀られるようになり、“天神様”と慕われるようになりました。神戸・姫路・明石・高砂・稲美町・芦屋・尼崎・宝塚・洲本といった瀬戸内一帯に、兵庫県内だけでも17社在ります。全国では約12,000社在るといわれています。
須磨の綱敷天満宮では、菅原道真が九州太宰府に左遷され赴任する際、須磨の浦で波が高くなり航海を中断されました。その時、漁師達が網の大綱で円座を作り、お休みになられた事に因んで創建されたことを由来としています。
漁師達が網の大綱で円座を作り、これを敷いてお休みになられたという逸話は他の綱敷天満宮(天満神社)と同様です。
〔他の綱敷天満宮・天神社〕
綱敷天神社(大阪市北区)、綱敷天満神社(神戸市東灘区)、綱敷天満神社(愛媛県今治市)、綱敷天満宮(福岡市博多区)、綱敷天満宮(福岡県築上郡築上町)
さて、須磨の綱敷天満宮の『梅花祭り』は毎年2月24日・25日に開催されます。天神様が愛された梅の開花期に行われます。 綱敷天満宮には 30種、約120本の梅が植えられています。
大宰府天満宮や北野天満宮から寄贈された樹や、皇族の方々が記念植樹された樹もあります。
また、境内には厄神社や稲荷神社が摂社されています。
社務所の二階では生花展(池坊神戸支部)と書道展が開催されています。この社務所でご朱印をいただくことができます。
14:00からは境内右手で天神粥(梅粥)が振舞われる“菅公梅粥大鍋会”は道真公の命日である2月25日に行われます。神主さんがお祓いをした後に振舞われます。
(長蛇の列に神主さんも大忙し)
“菅公梅粥大鍋会”が始まると、拝殿の縁右手で、巫女さんである “はら まゆこ”さん のバイオリン演奏が始まりました。
この綱敷天満宮では『波乗り祈願』(時勢の波に乗り、夢が叶うことを祈願する”こと)を重視しており、サーフボードを抱える幼少時代の道真公の像が作成されていたり、波乗り坂として境内に向かう坂にサーフボード型の石畳があったりします。
【関係サイト】
○ 綱敷天満宮(つなしきてんまんぐう)
○ 神社本庁コラム-天神さま
○ 全国天満宮梅風会