2016年7月3日(日)、大雨の影響でJR山口線が一時間遅れで運行されていたことから、期せずして山口駅17:09発のSLやまぐち号に乗車することとなりました。
乗車切符を買ったのは17:50頃。
今から3年前の2013年7月28日(日)、山口市で1時間あたり143.0mmという山口県内で観測史上最大・全国でも11番目の雨を観測した大雨が山口県と島根県の県境で降り、死者・行方不明者4名を出した。このとき、JR山口線では地福駅と徳佐駅の間の約6kmの区間で、阿武川にかかる鉄橋が少なくとも3箇所で流されたほか、盛り土が流されレールが曲がるなどの大きな被害が発生。同線は新山口駅 - 地福駅間、益田駅 - 津和野駅で折り返し運転を余儀なくされ、山口線を走り抜ける特急「やまぐち号」や「スーパーおき」が運休するなどの被害を受けました。
このため、今回のゲリラ的な大雨に対しても慎重になり、雨が止むまで運行を待機していたものと思われます。
お蔭で、やまぐち線に臨時特急列車としてC-57「貴婦人」(SL)の1号機を観光目的で走らせるようになった1979年8月1日以来、特に乗車したいとの希望もなかったのですが、利用することとなりました。
山口線は単線なので、このとき17:40頃、JR山口駅2番ホームには、16:48発の新山口行き新快速が停車していましたが、この列車を17:29発の列車と思い違いし、臨時特急「やまぐち号」で新山口に行き、新幹線への乗り換えに10分以上ある、そんな時刻に新山口駅発となる新幹線の座席指定特急券と「やまぐち号」の座席指定特急券を求めました。
駅の担当者は「やまぐち号」が新山口駅到着を予定よりも更に5分多目にみて、「のぞみ60号」を選んでくれました。
18:01に「貴婦人」はやってきました。
早速乗車しました。乗ったのは4号車。客車はレトロ調を意識したようで、4号車は“明治風” の造りだったようです。
遅れた予定の出発時刻18:09になっても出発する様子はなく、18:15過ぎにやっと動き出しました。新山口駅までは約20分弱の所要時間なので、乗り換えに与えられた時間は約10分間。気持ちは焦らず、“のんびり”とSLの旅を楽しみました。
【関係サイト】
○ 気象庁 平成25年度災害時自然現象報告書