文字にふりがなを付けることを“ルビを振る”と言いますが、MS-Office Word やWebでのルビの振り方を少し確認しました。
≪MS-Wordの場合≫
1.ルビを振る文字列を選択します。
2.リボンの「ホーム」タブの「フォント」で、ボタンイメージ の〔亜(上付きア)〕をクリック。
3.「ルビ」 ボックスに、選択した文字に振るルビを入力します。
4.次のいずれかの操作を行う。
・フォントまたはフォント サイズを変更するには、「フォント」または「サイズ」ボックスで必要なオプションを選択。
・配置を変更するには、「配置」ボックスで必要なオプションを選択。
・基準となる文字列からの配置を変更するには、「オフセット」ボックスで必要な間隔を選択。
・選択された文字列の文字をすべて変更するには、「すべて変更」をクリックし、選択している文字列のみにルビを振るか、同じセクションまたは文書全体の同じ文字列すべてにルビを振るかを設定。
ヒント
・選択した文字列に設定されている文字書式は、ルビを追加しても削除しても変更されない。また、ルビを振った後で、文字書式を設定することもできる。ただし、ルビを振った文字に太字などの文字書式を設定すると、ルビにも同じ文字書式が設定される。
・ルビを削除するには、ルビが振られている文字列を選択し、もう一度「ルビ」ダイアログ ボックスを表示し、「ルビ削除」をクリックします。
<HTMLやWebでは?>
Webでの記述では、ブラウザによってルビに対応したものと対応していないものがあります。
また、HTMLではバージョン5.0以降では対応しますが、それ以前のバージョンでは対応しておらず、ルビ表現することはできません。
因みにブラウザでは、Internet Explorer 5(1993年3月公開)以降、Google Chrome 4(2010年1月公開)以降、Safari 5(2010年6月)以降では、本文の上にルビを振る「単純ルビ」の表示に対応しています。また、2015年6月に公開されたFirefox38がルビ対応し、ルビ未対応のブラウザが無くなりました。あとは、開発利用するWebサーバーに設置されているHTML(或いはXHTML)のバージョン次第ということになったようです。
≪HTMLでのruby振りの指示≫ (記述したHTMLタグに本文が反応するのを避けるため、全角文字で表記)
(1) HTMLおよびブラウザが対応している場合
<ruby>
<rb>神戸市</rb>
<rt>こうべし</rt>
</ruby>
※対応したブラウザやHTMLでは、次のように表示されます。
こうべし
神戸市
(2) 未対応のブラウザに対応するために、rp要素を用います。rp はルビ括弧(Ruby Parentheses)を意味します。
<ruby>
<rb>神戸市</rb>
<rp>(</rp>
<rt>こうべし</rt>
<rp>)
</rp>
</ruby>
※-1 対応したブラウザやHTMLでは、次のように表示されます。
こうべし
神戸市
※-2 対応していないブラウザやHTMLでは、タグが無視され、次のように表示されます。
神戸市(こうべし)