久し振りに花札をして遊びました。 ルールや役をあまり覚えていなかったので、とりあえず整理しておこうと思います。
その前に、
今読み返している「サマーウォーズ」の最初のほうに、夏希が歳の近い大叔父の侘助と縁側で花札をして遊んでいる場面があります。また、健二が亡くなる前夜の曾祖母さんと花札をしています。そして“四の陣”(目次)、夏希が仮想空間OZを破壊し世界征服を企むAIのラブマシーンと対決するのも花札。「三光」とか「四光」とか「こいこい」とか言っているのが聞こえます。
書名:サマーウォーズ〔A6判;文庫本〕
著者:岩井恭平
原作:細田守
発行所:株式会社 角川書店
初版発行日: 2009年7月25日
ジャンル;SF・ファンタジー /劇場版アニメのノベライズ
「あとで、ちゃんと説明するから・・・」と夏希は言うけど、すぐには理解できそうにない。
今更に教えられたことがあります。 それは男と女の思考基盤の違い。いや武家と庶民かもしれない...。
「世界の危機なんて、目に見えない敵よりも家族との絆のほうが、ずっと大切」
花札の話に戻ろう。
「こいこい」の前に“子供の遊び”とされている「花合わせ」を確認し直した方がいいように思います。「花合わせ」が花札遊びの基本になっているような気がします・・・。「こいこい」もこの「花合わせ」より役とルールが少し増えただけです。
≪「花合わせ」の遊び方≫
(1) (2) を無視しても、「(3) すすめ方」以下はしっかり覚えておきたいところです。
(1) 人数 ; 原則3人(ただし、二人でも四人でも、場合によっては五人でもOK)
六人以上は難しい。
(2) 手札、 山札(手札と同数を基本とする。)、 場札
•二人 ; 2人 × 10枚 + 場 8 枚 + 山20枚 = 計48枚 ;場八の手十
•三人 ; 3人 × 7枚+ 場 6 枚 + 山21枚 = 計48枚 ;場六の手七
•四人 ; 4人 × 5枚 + 場 8 枚 + 山20枚 = 計48枚 ;場八の手五
•五人 ; 5人 × 4枚 + 場 8 枚 + 山20枚 = 計48枚 ;場八の手四
(3) すすめ方
(1) 裏向きになった札を1枚ずつめくって、月の早い札を引いた人が最初の親になります。親が負けると、親から右回りに順に親になります。
(2) 競技者は親から見て右回りに、順に以下の方法で札を出していく。
① 手札から1枚取り出して場に出す。このとき、同じ札種(植物、月)の札が場札にあれば、2枚は得点となり、自分の脇に置く。なければ場札に加えられる。
② 山札をめくって場に出す。 山からめくった札と同じ札種(植物、月)の札が場札にあれば、2枚は得点となり、自分の脇に置く。なければ場札に加えられる。
以上の繰り返しです。.手札がなくなったら終了となり、得点を集計します。
≪配り直しのルール≫
•場に同じ月の札が3枚以上出た場合(最初の配札で)。
•手札に同じ月の札が4枚あるとき。
≪出来役 ; 地方や競技する人で異なる≫
1.五光(ごこう=40点 20点札5枚)
2.四光(しこう=20点 20点札4枚)
『光』札4枚で役「四光」とするルールもあります。
『光』とは以下の20点札5枚。5枚全てで「五光」、四枚で「四光」、三枚で「三光」。 花合わせには「四光」、「三光」を役とするルールもあります。
3.猪鹿蝶(いのしかちょう=20点 種の内「萩に猪・紅葉に鹿・牡丹に蝶」の3枚)
『種』とは次の9枚。但し、「猪鹿蝶」と後で述べる「花見で一杯」・「月見で一杯」以外を役とするルールもあります。
4.青短(あおたん=20点 青い短冊3枚)
5.赤短(あかたん=20点 「あかによし」とかかれている赤い短冊3枚)
6.短(たん=1点 文字が書かれていない赤色の短冊札 1枚毎に1点)。これに青短2枚や赤短2枚が加わり、4点・5点・6点・7点となることがある。
7.残りは“かす札”(0点)
かす札10枚以上で1点とするところもある。
8.一杯(いっぱい=10点)
ルールによっては“一杯”を入れることもあります。
①花見で一杯(はなみでいっぱい;桜に幕+菊に盃=10点)
②月見で一杯(つきみでいっぱい;芒に月+菊に盃=10点)
地方や人によって違いがあると思いますが、以上が「花合わせ」のルール・点数になると思います。
【関係先】
○ 任天堂 花札・株札
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