今日はクリスマスです。
巷のあちこちで、日本古来の年末年始を控えた「よいお年を」という挨拶が聞こえ始めてきます。
現在の日本では宗教にとらわれることなく、クリスマスを楽しんでいることも多いですが、初めはキリスト教の信者のためのものだったようです。
街の様子やデパートなどのお店の装飾、流れている音楽によって季節やイベントが近づいていることを、感じたことがあるという方もいらっしゃると思います。
イルミネーションが輝くお店に入ると、クリスマスソングがかかり、ツリーが飾られていたら「嗚呼、今年も、もうクリスマスなんだなぁ」という気持ちになりますよね。
前述の宗教行事について言えば、クリスマス( Christmas)は、大多数のキリスト教教派が行う、イエス・キリストの降誕を記念する祭であるし、キリスト降誕祭ともいいます。
英語は「キリスト(Christ)のミサ(Mass)」という意味に由来します。
教会暦上の12月25日に祝われが、あくまでキリストの降誕を記念する日であって、イエス・キリストの誕生日というわけではありません。
起源には諸説ありますが、その一つとして次のものをあげておきます。
325年5月の第1ニカイア公会議において、キリストの降誕を祝う日について議論された。日付の候補は、主なものだけでも、1月6日、2月2日、3月25日、3月28日、4月2日、4月19日、4月29日、5月20日、11月8日、11月17日、11月18日、12月25日がありました。
このうち、古代共和政ローマ時代の「ローマ暦」において冬至の日とされていた12月25日が、「降誕を祝う日」として次第に定着していきました。
古代ローマの宗教のひとつミトラ教では、12月25日は「不滅の太陽が生まれる日」とされ、太陽神ミトラスを祝う冬至の祭であり、これから派生してローマ神話の太陽神ソル・インウィクトゥスの祭ともされていました。これが降誕祭の日付決定に影響したのではないかともされています。
〔インターネット花キューピット https://www.i879.com/xmas/?columnno=01 〕
1900年(明治33年)に銀座に進出した明治屋銀座店で、クリスマスの飾りつけを始めました。この明治屋銀座店をきっかけとしてクリスマス商戦が始まったとされています。
1926年(大正15年)12月25日に大正天皇が崩御されたことに伴い、「昭和」が始まり、大正天皇祭として12月25日が、当時の休日法(「休日ニ関スル件」)が改正され、国民の休日とされました。
第二次世界大戦によってクリスマスは自粛され、1948年には国民の祝日に関する法律の施行と同時に、12月25日は休日から外れることとなりました。