流し台、現在ではシステムキッチンと言う方が分って貰い易いのかと思います。これのシンク廻りの清掃についてお困りの方が多そうです。特にゴミ収納籠と菊型ゴム蓋があるワン型トラップのものに悩みが多そうです。
ステイホームの今、普段やらないことを遣ってみてはいかがでしょう?
「何をどうやって掃除すればいいの?」
「ゴム蓋やゴミ籠にヌメヌメ、プヨプヨしたものが付いていて気持ち悪い!」
私は昭和46年~48年(1971~1973年)、某厨房機器メーカーのルートセールスをしていました。採用時の研修で営業マンとしてのあるべき姿・言動の他、グリル付ガステーブル(コンロ)の清掃・修理や流し台の掃除の仕方についての実技研修がありました。これはユーザーに直接対面する販売店への教育・アドバイスが行えるようにと会社が考えていたことによります。
シンク廻りの掃除については、「定性的面」と「物理的面」の二つがあると思いますので、これについて言及させていただきます。
先ず「定性的」には、流し台のシンク廻りは食器や調理器具と同じと考えることです。洗面台やトイレのそれとは一線を画します。
次に「物理的」には、流し台の排水構造、掃除道具を確認し、日常的な掃除でどこを綺麗にするかを知ることです。日常的な掃除とは、「気持ち悪くならないうちに!」というインターバルです。
下図は「ワン型トラップの構造の略図です。
トラップの付属品すべてとトラップの内側、底、排水パイプの内側と外側(トラップ内)、そしてシンクを綺麗にします。
掃除用具は、小型のパームたわし、所謂「亀の子たわし」とパイプブラシを使います。洗剤は日常食器洗いなどに使っている中性の台所洗剤、できる事なら「セスキ液(炭酸ソーダ)」と「(掃除用)重曹液」を使います。
ミニキューブのメラミンスポンジも便利に使えます。
トラップの付属品の全てを取り外します。
①菊割れゴム
表裏、細い溝など、たわしで丁寧に汚れを落とします。
②ゴミ収納籠
籠の内側、外側、底の内外、縁など万遍なくたわしで丁寧に汚れを落とします。
③ワン
トラップの底のほうに取り付けられています。左に回すと取り外せます。ワンを取り外すと排水パイプが見えます。
ワンの内外の汚れを、たわしで丁寧に落とします。
④トラップと排水パイプ
トラップの内側、水が溜まっている底部、排水パイプの外側の汚れをたわしで丁寧に落とします。排水パイプの内側は、パイプブラシで綺麗にします。
排水パイプの内側の掃除に、使い古しの歯ブラシなどを使ってもいいのですが、パイプ内に落としてしまわないよう十分注意しましょう。パイプ内に小さい物を落とすと、取り除くのがとても厄介になります。
これらの掃除が終われば、それぞれの付属品を元に戻します。
このとき、ゴミ収納籠に細かい目の袋状ネットを装着しておけば、ゴミを捨てるのが簡単になります。
流し台を見た目にも綺麗に保つには、色んなものをシンク内に置かないことです。
古くから「三角コーナー」が調理クズなどの投入場として活用されてきましたが、ワン型トラップには大型のゴミ収納籠が具備されていますので、「三角コーナー」を利用しないようにすれば、掃除対象物も減り、シンクもスッキリします。
シンクに“ザラザラ”した手触りがある場合は、水垢や油が付いています。台所用中性洗剤で洗ってもとれないときは、洗浄用の重曹(炭酸水素ナトリウム)とスポンジで擦ってやれば、“ツルツル、ピカピカ”になります。
少しの手間を惜しまず、この清掃を週1~2回、更には重曹液を噴霧しておけば、ヌメヌメ、ブヨブヨが付くことはありません。
また、菊割れゴムとゴミ収納籠を抗菌加工したものに交換すると、掃除の効果が長続きするようです。
【関係先】
○ 家事の宅配 kajitaku 「掃除のプロに聞く!シンク掃除の方法とは?」