なんか聞き覚えがある。でもわからない。 近所のスーパーマーケットに行くと、8月15日ぐらいまで店頭に並んでいました。75cm位のものとその半分位のものの二種類です。
「おがら」は近年の仏教の風習で盂蘭盆会に必要なもののようです。ご先祖様の霊をお迎えし、お送りするときに必要なもののようです。
それ以前は「迎え火」や「送り火」はお客様や神霊を“迎える”或いは“お送りする”ために焚く火のことでした。
この「迎え火」や「送り火」は宗教・宗派には関わりなく、各地で行われていました。
7月或いは8月の13日と16日に行われる迎え火・送り火は仏教の盂蘭盆会のもののようです。江戸時代に定着したようです。
私は無宗教だし、私の故郷ではやっていなかったし、関西より西の居住が長いのでその関係かどうかは判りませんが、「おがら」が何なのか分からず、少し調べてみることにしました。
調べた範囲では次のように記されていました。
「おがら」とは、麻の皮を剥いだ茎の部分を指します。漢字では「苧殻」と書き、麻幹(あさがら)とも呼ばれます。お盆の迎え火・送り火や茅葺屋根の下地などに使われていました。
日本では、麻は清浄なものとして扱われていました。麻で作られた「おがら」を燃やすことにより、空間を清めるという意味があります。
お盆の迎え火
お盆は一年に一度、ご先祖さまが家に帰ってくる時期。
昔からお盆入りの日は各家庭で“迎え火“を焚いてお迎えしていました。
迎え火とは、ご先祖さまが迷わないように、「家はここですよ」と目印にしてもらう風習です。
ご先祖様が無事に家へたどりつけるよう、庭先で「おがら」を燃やすことです。ご先祖様が帰ってくるといわれる夕方に火を焚きます。一般には家の門口や玄関で行います。手順は次の通りとされています。
①新歴でのお盆なら7月12日、旧歴でのお盆なら8月12日の夕方以降辺りが暗くなってから庭先に焙烙(ほうろく 耐熱性の平皿)を置き、「おがら」を短く折って載せる。
②「おがら」に火をつけてしばらく燃やす。
③「おがら」の火を頼りに、ご先祖様が家に戻ってくる。
④完全に火を消してから家に入り、仏壇にお供え物をして手を合わせる。
お墓へお迎えに行くなら12日の夕刻までに!
お盆の送り火
ご先祖様を送り出すため、再び庭先で「おがら」を燃やすことです。16日の盆明けの日の夕刻以降あたりが暗くなってから行われ、手順は以下の通りとなっています。
①新歴でのお盆なら7月13日、旧歴でのお盆なら8月13日の夕方、庭先に焙烙(ほうろく)を置き、「おがらを」短く折って載せる。
②「おがら」に火をつけてしばらく燃やす。
③「おがら」の火に送られて、ご先祖様があの世に帰ってゆく。
④完全に火を消してから仏壇の片づけを始める。
お墓へお送りに行くなら、16日の夕刻までに!
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