えまちゃんと

C43(S205)日記とチャリ少し

親父の車

2022-09-28 | 車関連
ふっと懐かしくなったのは、親父の最後の車です。
実質という意味ですが、最後はY32型のセドリックでした。
あまり運転の上手でない父は、中年に差し掛かったころ一度スピード違反で捕まったのを機に、ノロノロ運転となったらしい。
性格的に考えると、よほど悔しかったのだろうと思う。
きっと、若い警察官の高圧的な態度にでもあったのだろうと予測するものです。

そんな父も若いころ(つまり私が小学生の頃)には、親戚に数人車好きな者がおり、それを譲り受けたりしたこともあった。
ブルーバードSSSなどもあったと思いますが、子供心に気に入っていたのですが父にはスポーツモデル過ぎたのでしょうか、早々に手放してしまったのです。
その後は、家業で付き合いのあったトヨペット店でコロナを購入し、何台かそれを繰り返していた。
そうして兄が免許を取り、私が免許を取り、家の車事情が変わっていった。
母も乗るので、当然1台では足らず2台体制となった。
父と兄で使う車と、母と私が使う車といったところでした。
もちろん用途に合わせての使い方をしていましたが、父はこの頃「自分の車」といった感覚ではなかったと思う。

そんなある時、父が車を買うという事になったのです。
その頃使っていた「クラウンのステーションワゴン」が古くなり、結婚もして自由に金を使えなくなった兄に選択権はなかった。
なんとなく、私も兄も「クラウンのハードトップ」を買うと思っていました。
ところが、持っていたのは「セドリック」のカタログであったのです。
商用車を幾台も使っていましたが、日産の車など今までに買ったことはなかったので驚きました。
この頃クラウンは、S14型という時代で、上位にマジェスタがあった関係で、割に大人しいデザインでありました。
それでもセドグロよりも品はあったと思っていました私たち兄弟は、猛反対をしたのですが馬の耳に念仏でした。
そうして父の選んだセドリックは納車されたのでした。
私たちを驚かせたのはそのグレードで、父は「ブロアムターボ」を選んでいたのです。
父が選んだのでグランツーリスモではなくブロアムであったのは当然ですが、まさかターボを選択するとは思いませんでした。
どうやらこれは、速いモデルが欲しかったわけではなく、一番高いグレードを選んだようでした。

そうしてくれたことに、私たち兄弟は後に感謝することになりました。
クラウンであった場合、3Lを選んだとしてもノンターボですから230馬力29キロのトルクという事になります。
それに対してはブロアムターボは、255馬力35キロのエンジンは、シーマ現象を起こした初代シーマに搭載されたVG30DETが搭載されていました。
もちろん当時のセドで、ブロアム系ですから脚なんてぐにゃぐにゃです。
当然に曲がる車ではありませんが、この3Lターボは当時輸入車に張り合えるパワーを持っていたように思います。
3Lという排気量を体験したのも初めてでしたし、280馬力に迫る車に乗るのも初めてでした。
4人フル乗車でも、当時友人らの乗っていたプジョー405Mi16やBMW525あたりを蹴散らしたのが、今でも痛快な記憶として残っています。

ありがとう親父、ありがとうセドリック
今見ると、なかなか斬新なデザインであると思います
今、S14クラウンとどちらかを選べと言われたら、Y32セドリックを選ぶでしょう

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