「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

『青春つーのはなに?』

2019年01月30日 | 今日の1作 
昨日、仕事から帰って「橋本治さん死去」のニュースを見て
思わず「えー…」と声が出てしまいました。
あとまだ20年くらいは現役で、文章を発表し続けると思っていたから。

大学に入学するまでの間、1日に2冊くらいのペースで
貪るように本を読んでいた時期があって
その時に出会い、とても影響を受けた作家さんです。

当時までに出版されて図書館に置いてあったものは
ほぼ全部読みました。
学校の図書館だけではなく、市立図書館にも通ったなあ。

言葉に勢いがあって、いちいち腑に落ちて
あっという間に読み切って、もう一回読んで。
ふらふら、ふわふわしていた気持ちを
ガッチリつかまれたような気がします。

特にエッセーが好きだったけど
国文学好きの中高生だったので
図書館に『窯変 源氏物語』の新刊が入るのを
楽しみにしていたことも思い出しました。

置く場所がないしキリがないという理由で
一度読んで気に入った本しか買わない私が
文庫本を何冊もそろえたっけ。
『青春つーのはなに?』の他にも『風雅虎の巻』
『橋本治雑文集成パンセ』のシリーズは
今もまだ実家にあると思います。

感受性がいちばん豊かだった時に出会えてよかったなあ。
社会人になってからは、忙しさを言い訳に
読書そのものから遠ざかっていますが
また読んでみようと思います。
読んだことがあるものも、読んだことがないものも。
あの頃とはだいぶ頭も心も固くなってしまったけれど
今度はどんなことを感じるのだろうか…。

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