写真って、真を写すと書きますが、広告写真の世界になると必ずしも真を写してはいません。
いろいろな撮影現場に立ち会うことが多かったので、カメラマンの撮影技術とともにいかにして見せるかということへの工夫はすごいものがあります。
最終的に、仕上がり(大抵は印刷物ですね)が良ければ、OKと言うことです。
時々、カメラマンのまね事をしたりするのですが、そんな時にも使ったりしてみます。
例えば、氷。
普通に氷を使って撮影をすれば良いのでしょうが、時には小道具を使って、いかにも氷があるように撮ったりするわけです。
実物の氷を使ってしまうと、当然のことながら撮影をしている間に融けていきます。
となると、飲み物の量が増えてしまったり、物によっては融けた水と分離してしまったりします。
冷えたことによってグラスが結露をしてしまい、中身がよく見えなかったりもします。
そんな時に、アクリルでできた氷のダミーを使います。
手に取ってみると、なかなかの出来です。
どうでしょう、ちゃんと氷に見えるでしょうか?
撮影の技術面の未熟さは、お許しを。
この他にも、様々な場面でいろいろな物が使われています。
普段何気なく見ている写真も、撮影中はスタッフの技術が駆使されているんです。
そんなことを考えながら見てみると、面白いかも知れませんね。