ここに書くまでもなく、他のサイトでも記事になっていると思われる、某劇団のキャスト情報の提供終了の件。
週単位とは言え、観たい舞台のキャストが解ると言う事で、劇場に足を運ぶためのモチベーションとなっている方も少なくないはずです。
そんなユーザーにとっては、諸事情により終了をせざるを得なくなったとしても、事前告知も終了の経緯を示すものも全くないという事は、大きな不満ではないでしょうか?
出演する役者によって、チケットの販売高に影響があるのは否定はできないと思います。
大勢の役者を抱え、役者を育て、各地で魅力ある芝居を演じ続けて行く事を考えれば、収益を上げるためにも安定したチケットの販売は必至でしょう。
売上高255億、経常利益20億超の企業であっても、それは例外ではないでしょう。
しかし、現実的なものに目を向けると、素晴らしい芝居があったとしても、素晴らしい役者が顔を揃えても、劇場に足を運ぶ観客にとって重要な選択肢の一つは、観たい役者を確実に観る事ではないのでしょうか?
劇場に足を運ぶまで、キャストが解らないと言う状態は、良くも悪くも観る側にとってはサプライズを予感させます。
サプライズならばまだしも、リスクと感じる方もいることでしょう。
観る人によって、適正なチケット代はまちまち。
それでも、観たい役者が演じていれば、足を運びたいと思うのは、少なからず誰もが感じるものでしょう。
その気持ちを抑えてしまうような出来事が、今回のサービス終了だと思います。
昨年の平均で、1日8.5回もの公演を日本各地で行っている事自体、凄い事だと思います。
それだけの事ができる企業であるだけに、再考を願いたいものです。
劇団が用意した公演を選ぶのは、劇団ではなく劇場に足を運ぶ観客ということをお忘れなく!