なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

IDATENと山中先生のセミナー

2013年12月08日 | Weblog

 土曜日はIDATENインタラクティブケースカンファランスを見て、今日は医学書院のJIM presents「Dr.山中ノダイナマイトレクチャー」に出てきた。

 IDATENは1年ぶりだ。症例は、急性リウマチ熱、感染性心内膜炎、扁桃周囲膿瘍のlateral pharyngeal spaceへの波及だった。リウマチ熱は研修医の時に循環器科で一例見たが、その時でも指導医は今時珍しいと言っていた。溶連菌が検出されていたので、合併症としては当然ありうるのだろうが、リウマチ熱をみたことがない医師が多く、典型的な症状ならまだしも非典型的な症状では、とてもわかりにくい。投与していたペニシリンで出血性腸炎の副作用が出て中止せざるを得ない状況になったところから、症状を感染による免疫反応と捉えて診断に至ったのはセンスがあると感じた。プレゼンテーションも若いのに落ち着いているなあ、と思いながら聴いていた。

 今日は山中先生のレクチャーを聴いて、著書にサインをもらって帰ってきた。コモンな疾患でも、ちゃんとした理論やEBMに基づいて、診断・治療をしていくことが大事だと思った。今回のセミナーのように、一問一答形式で問題と回答とそれに関した短い説明をつけるというのは、とてもわかりやすい。1000問くらいの演習を行う形で勉強すれば、かなりわかるようになる気がする。それにしても医学書院のビルは現代的できれいだった。これまで医学書・医学雑誌を一番購入したのが医学書院だ。これまで200~300万円購入した者として?感慨深かった。

 午前中ひまだったので、八重洲地下街からすぐのブリジストン美術館にカイユボット展を見に行った。カイユボットの都会の孤独のような絵もよかったが、2枚しかないピカソの絵が印象的だった。ピカソってすごい。ちょっとだけあったエジプトの神像やギリシャの彫刻にも感激した。

 水道橋に早めに着いたので、せっかく本郷に来たということで、東大の赤門と三四郎池を見てきた。家族連れや高齢者も講内を散歩していた。今度東京に行く機会があれば本郷周辺をぶらぶらしてみたい。いつもの喫茶室ルノアールは2店寄ってきた。

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