78歳女性が誤嚥性肺炎で入院している。若い内科の女性医師が主治医になって、ユナシンで治療を開始した。解熱して炎症反応も改善してきた。胸部X線でみると、陰影はそれほど変わらないが、吸収されるまでに時間がかかると思われた。そのうちまた発熱してきた。経口摂取できるかどうか、ゼリー食を出した後だったので、新たに誤嚥した可能性も考えられた。しかし炎症反応は順調に改善していた。反応が遅れて出るのかとも思ったが、再度の検査でも改善していた。ちょうど発熱する前から頻脈性心房細動になって、肺うっ血が加わっていた。後で聞くと、利尿剤を減量していたという。発熱を心不全の症状と捉えていいのだろうか。尿路感染も胆道感染も否定的で、他の感染症はまずないと判断された。