なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

それほど下がらなくても低血糖症状が出る?

2014年03月01日 | Weblog

 脳梗塞後遺症の57歳男性が基幹病院神経内科に入院した。そこで急性期の治療を受けて、当院の神経内科に転院となってリハビリを開始した。HbA1cが12%の糖尿病があり、インスリン強化療法で治療されていた。糖尿病治療を依頼されて、内科で診ることになった。Cペプチドは1.8で、自己インスリンは充分だった。インスリンだけの治療だったので、エクアとメトグルコを追加した。最終的にはインスリンは中止できると思われた。ところが、思ったほど血糖は下がらず、あまり処方したくなかったSU剤(グリミクロン20mg/日から40mg/日)も追加したが、目標はでは下がらない。

 食前血糖が150mg/dlから180mg/dl(時に200mg/dl)だった。リハビリとしては、そろそろ退院も考慮する時期になった。インスリン中止は困難だが、退院後に強化療法はできにあので、持効型のランタスのみと継続するBOTにすることにした。早朝空腹時血糖が120mg/dl程度を目標にすることにしたが、実際はまだ150mg/dlだった。患者さんから昼食後1時間するとリハビリ中に低血糖の症状が出るという。リハビリ病津なので、内科病棟のように症状がある時は追加で血糖測定するということがないので、その時の血糖は正確にはわからなかった。夕食前の血糖が180mg/dlなので、70mg/dl以下の低血糖になっているとも思えないが、ずっと高血糖で経過していたので、血糖が100mg/dl前後でも出ると推定された。グリミクロンはやめてグルファストにする方が、低血糖がなくていいのかもしれない。

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