なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

インフルエンザでした

2014年03月11日 | Weblog

 一昨日の日曜日の夜に、88歳男性が腰痛で動けなくなって救急搬入された(もともと腰痛がある)。糖尿病でインスリンをしているので、血糖をみながらNSAIDで経過をみることにしてた。昨夜腰痛で動けなかったはずだが、ふらふらと廊下を歩いていた。看護師さんとの受け答えがおかしかった。息子さんが呼ばれて、付き添った。今日息子さんから、ある程度動けるので退院にしてほしいと希望された。慣れない環境に入ったためにおかしくなったので、自宅にもどれば良くなるでしょうということで、午後退院の予定となった。

 ところが、昼の検温で37.8℃の発熱が出現した。咳などの上気道症状はない。流行っているのでインフルエンザ迅速試験を行うと、B型陽性と出た。急遽退院延期となった。吸入薬はうまくす吸えないと思われ、補液もしたいのでラピアクタ点滴静注とした。救急搬入された時から、インフルエンザに罹っていたはずだ。腰痛でNSAID(セレコックス)を内服していたので、発熱がマスクされていた。昨夜の不穏も、インフルエンザのためということになる。この方は年齢の割りにしっかりしていて、ふだんインスリン自己注射と血糖自己測定をしている。インフルエンザの症状が軽快すれば、元に戻るのだろう。病棟では、やっぱりふだんちゃんとしていても入院すると高齢者は、という話をしていたが、いやいや失礼しました。

 今日3月11日は東日本大震災から3年目となる。病院でも院内放送が流れて、1分間の黙祷が行われた。医学部の同級生が、石巻市で診療所をやっていて、川をさかのぼってきた津波の犠牲になった。端正な顔立ちで、寡黙な人だった。

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