午前中の外来は思ったよりも早く終わった。午後になって、84歳男性が1週間前からの歩行時のふらつきを訴えて、かかりつけの内科医院から紹介されてきた。頭部MRIをみると脳血管障害はなく、脳萎縮と脳室拡大が目立った。年月日は大体答えられるが、出てくるまで時間がかかった。尿失禁はない。正常圧水頭症かどうか、明日脳外科で診てもらうことにした(今日は脳外科休診)。
その直後に、60歳男性が胸痛と右肩への放散痛を訴えて、飛び込みで受診した。心電図でaVLにST上昇があり、Ⅱ・Ⅲ・aVFでST低下があった。循環器科は今日心カテの日で終わったばかりだった。診てもらうと、今から心カテをするという。1時間後に医局で循環器科医に話を聞くと、左冠動脈のかなり細い枝がつまったそうで、PCIの適応はないという。むしろ今まで放置していた高血圧症などの治療が必要だということだった。
その後にくも膜下後遺症で施設入所中の79歳女性が数日前からの発熱で職員に連れられて受診した、胸部X線で誤嚥性肺炎を認めて入院となった。嚥下障害で近日中の胃瘻造設が考慮されていたそうだ。今回、肺炎が治ったら胃瘻にすることにした。
今日は午後の方が疲れた。高校の看護科(専攻科)の講義(血液)が始まるので、準備をする予定だったが、ほとんどできなかった。