基幹病院呼吸器科からの紹介で肺癌(腺癌)の70歳女性が転院してきた。2月から咳が続き、内科クリニックからの紹介で入院して、気管支鏡検査を行って診断された。脳梗塞もあり、家族と相談して積極的な治療は行わないことになったそうだ。食欲も低下して介助でトイレ歩行なので、実際無理だろう。MSコンチン40mg/日内服が処方されていた。一時的に退院できればいいのだろうが、食欲低下で点滴を継続していて、最期まで病院にいる可能性が高いかもしれない。病状進行時にはDNRの方針とした。
79歳女性が急性腎盂腎炎で救急搬入された。2週間前に退院したが、あっという間に再発してしまった。食欲はあって本院は家に帰りたいというが、そうもいかない。残尿があって、尿カテーテルを挿入しても尿漏れがひどくて抜去してしまった。間欠的に導尿して残尿を減らせばいいのだろうが、手間がかかって実際的ではない。内科いい漢方薬はないだろうか。
施設に入所している79歳は誤嚥性肺炎が治癒して、今日内f秘境的胃瘻造設術(PEG)を行った。この方はくも膜下出血後遺症で、しだいに嚥下障害がひどくなった。施設からの依頼で胃瘻の相談に来ることになっていたが、その前日に肺炎で入院した。夫も子供もいないので、と東京から兄とその息子が来て、処置の同意書にサインしてもらった。経口摂取が全くできないわけではないので、楽しみ程度の経口摂取は併用で可能と思われる。