なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

結核性胸膜炎ーストレプトマイシンの溶き方

2014年03月21日 | Weblog

 昨日転院してきた80歳女性は当院で結核性胸膜炎の治療を継続することになっている。 INHが使えないということでストレプトマイシンが入っていた。週2回0.75gを筋注するという指示だった。C型肝硬変もあり、強ミノCの静注も継続となっていた。さらに昨年乳癌の手術を受けている。命にかかわる病気がそろっている。実際に来てみると、思っていたよりも元気だったが、下半身はむくんでいる。結核の治療を終了するまでの入院になるが、持ちこたえるのだろうか。悪化した時にどうするか、と息子さんに相談して、当院でできる範囲で最後まで治療する方針となった。

 ストレプトマイシンは自分では使ったことがない(はず)。病棟の看護師さんも使ったことがある人がいなかった。師長は休みだったが、昔結核病棟があるときにいた人なので、使用経験があるのではと中堅の看護師さんが言っていた。薬局に訊いてみると、ストマイの注射は痛いので、キシロカインで溶いて下さいという。そこでキシロカインで溶いてみたが、さっぱり溶けない。どうしたものかと思って、生食か注射用液で溶くかと困っていた。その後他のことをしていたが、看護師さんから溶けましたと報告がきた。確かに2時間経過すると溶けていた。

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