なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

腎後性腎不全

2017年06月06日 | Weblog

 腎臓内科の外来担当医(大学病院から非常勤)から、腎後性腎不全の新患患者さんがいるので入院治療をお願いしたいと連絡が来た。どちらも(別々の)内科クリニック)からの紹介だった。

 女性の方は、60歳代後半の女性で、高血圧症などで通院している。これまで血清クレアチニン1~2mg/dlで推移していたが、最近の検査で血清クレアチニンが上昇したという。今日も血清クレアチニン4.76mg/dl(BUN88.3)と上昇していた。浮腫はなく、血清カリウムは正常域だった。

 腹部エコーで両側水腎症があり、腹部単純CTでも確認していた。膀胱が拡張していて、腎盂~尿管が拡張している。確かに腎後性腎不全だ。女性なので神経因性膀胱になるのだろうか。排尿前後で腹部エコーを行っているが、残尿が大量にあった。尿カテーテルを留置すると、尿が1000ml以上排出された。

 腎臓内科なので、外注の抗核抗体・補体・ANCAなどを提出していた。この患者さんの姉妹が透析導入になっているそうだ。尿閉の解除で腎機能は改善するはずだが、もともとある程度腎疾患があるのかもしれない。

 もうひとりは70歳代半ばの男性で、こちらは明らかな前立腺肥大症がある。入院は別の内科の先生にお願いした。

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