今日は日直で病院に出ている。朝病院に着くと、昨日の当直だった外科医から、朝方80歳代後半の男性が発熱・脱力で救急搬入されている、と言われた。検査結果は全部出ているという。胸部X線でははっきりしないが、頬部CTで軽度の浸潤影がっ散在していた。このくらいの肺炎だと楽だと思うながら、入院にした。
90歳代前半の男性が、朝方に喘鳴が出現して呼吸困難になったと受診した。息子さんによれば、救急要請をしようと思ったが、その後に症状が軽減したので、自宅の車で連れてきたという。血痰が出ていたそうだ、この方は心房細動でワーファリンを内服している。
胸部X線で右肺炎があり、頬部CTで範囲を見ると、右のS2・3に広範に陰影が広がっていた。3日前から調子が悪かったそうだ。年齢の割にはしっかりしていて、歩いて受診している。喀痰培養・抗酸塗抹を提出したが、ワーファリンが効き過ぎていることと肺炎自体の程度がひどいことによるのだろう。念のため、結果がでるまでは個室にした。
糖尿病腎症・ネフロー絵症候群で下半身の浮腫がとれない40歳代後半の男性が受診した。腎層内科外来(大学病院から)で大学病院での精査を2回勧められていたが、拒否していた。血清クレアチニンは2.5mg/dl前後でその点では透析導入にならないが、他の腎疾患の併発している可能性もあり、また除水のための透析導入もありうる。
今日は両側下肢にの脱力での受診だった。下痢が続いて低カリウム(1.9~2.1)による筋力低下をきたして入院した既往がある。今日は血清カリウム3.0で低めではあるが、以前のようではない。浮腫がひどいことよる症状と思われた。特に右下肢の脱力がひどいというので、頭部MRIを行ったが異常はなかった。入院をいやがっていたが、奥さんの勧められてやっと入院になった。今度の腎臓内科でまた相談することにした。
先月整形外科に恥骨骨折で入院していた70歳代後半の女性が、自宅で意識低下して救急搬入された。入院中に幻覚妄想がひどく早期退院になっていた。精神科病院に連絡したが、侵奪はだいぶ先になるといわれているそうだ。呼名に返事はするが、すぐに眠り込んでしまい傾眠状態だ。頭部CT、さらに頭部MRIを行ったが脳血管障害も脳炎・脳症もなかった。血液検査でも異常はない。薬は自己管理なので、睡眠薬を多く飲んだ可能性はある。入院中にコードを首に巻きつけたこともあるようだ。
家族(夫と娘)に結果をお話して、入院で経過をみることにした。病棟に上がるころになって、しきりにオムツをさわろうとして動き出した。夜間は不穏状態になるかもしれない。好ましくはないが、体幹抑制必至だ。
今日は4名の入院。ベット稼働率が落ちているので、大分貢献したことになる。MRさん向けの糖尿病の講演の準備をしている。昨日は「教えて!SGLT2阻害薬の使い方」羊土社を購入した。DPP4阻害薬とSGLT2阻害薬を販売しているメーカーだから、使い分け・選択に興味があるはずだ。