今日は日直で病院に出ていた。昨夜は内科当番だったが、当直の外科医からは連絡がなかった。夜間の受診を確認すると、80歳代前半の男性が急性膵炎で入院していた(当直医が主治医で)。
血清アミラーゼが1900と上昇して、肝機能障害は胆道系酵素の上昇が目立った。総胆管結石と思ったが、総胆管の拡張はなく、結石も指摘できない。いったん乳頭部に結石が嵌頓して、自然排石されたのかもしれない。萎縮した(脂肪置換された)膵頭部が浮腫状に腫脹して、奇妙な形態になっている。うまく保存的に軽快してほしいものだ。
今年2回右下腹部痛で受診(1回は入院)した40歳代男性が、また右下腹部痛で受診した。いずれも最初は左上腹部痛(正中寄り)から始まって、2時間くらいで右下腹部痛が出現する。最初の腹痛は関連痛なのだろう。腹部CTで見ると、盲腸・上行結腸の憩室の炎症のようだ。前のCTでは描出された虫垂を指摘できないので、虫垂炎は否定できないが。
外来で点滴2本と抗菌薬と鎮痛薬(アセリオ注)をして腹痛は軽減した。入院したほうが無難と勧めたが、帰宅を希望した。抗菌薬内服にして、腹痛の増悪時はすぐに再受診するよう勧めた(軽快しても3日後に再受診予約)。
神経内科外来にパーキンソン病(認知症も)で通院している70歳代後半の男性は、施設にショートステイ入所中だった。今朝から発熱と痰のからみがあって、受診した。右下肺野背側(S10)に浸潤影を認めて、(誤嚥性?)肺炎で入院とした。
食事をした約2時間後から、腹痛や嘔吐・下痢が発症した患者さんが2名受診した。暑くなったこの時期らしい発症だ。
今日も内科当番なので病院に泊まって待機。来月の学生実習の時に簡単な講義をするので、スライドの準備をしている。