なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

申し送られた患者さん

2022年03月29日 | Weblog

 最後に残っていた外科医が今月いっぱいで退職して、他の病院に移動になる。先週末が最後の出勤日だった。

 コロナで送別会はできないので、医局長が花束と記念品を渡しただけの送別になった。20年以上の勤務で本来ならば盛大な送別会を開くところだ。

 長年いっしょに勤務した消化器科医が、個人的にいっしょに飲んだと言っていた。移動は医局の指示であり、ご本人は不本意だったが仕方がなかった。

 

 外来患者は数か月前からできるだけ他院に紹介している。入院は最後に残った79歳男性を当方に申し送っていた。

 2月初めの日曜日に呼吸困難で救急搬入されて、肺炎・胸膜炎で特に左肺の病変がひどかった患者さんだった。(右は胸腔ドレナージ後)

 胸腔ドレナージと抗菌薬投与でなんとか改善していた。嚥下障害で、「唾液で溺れている」という申し送りだった。それでも胸部X線(ポータブル)で見ると、案外きれいな肺に見える。

 

 2019年7月に直腸癌の手術を当院でしていた。人工肛門が造設された。2020年3月には肝転移に対して肝部分切除術も施行していた。(肝切除した外科医はすでに退職)

 その後は、ポートを使用して癌化学療法を受けていた。抗がん剤投与で数日の入院を繰り返していたが、今どきだと本来は外来化学療法なのだろう。腫瘍マーカーが上がらない方なので、現在の癌の広がりはPET-CTで見ないとわからない。

 

 1週間前に発熱と炎症反応の上昇があり、抗菌薬を短期間投与していた。喀痰培養では、MRSAとセラチアが検出されていたが、セフトリアキソンで解熱軽快しているので、検出菌は定着菌で起炎菌ではないのだろう。

 通常の高カロリー輸液にしていたが、腎機能がちょっと悪化して、先週末から腎不全用の高カロリー輸液に変更していた(腎機能は変更前には前と同程度に戻っていたが)。糖尿病があり、インスリンを混合していた。

 とりあえずは、誤嚥性肺炎に注意しながら、同じ点滴で経過をみることになる。それなりに安定したら、療養型病床のある病院と交渉することになるか。

 

 

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