「診療所で診る市中肺炎」藤田次郎著(日本医事新報社)は、140ページの薄い本の中に肺炎診療をまとめている。日本医事新報社なので「診療所で診る」となっているが、「病院で診る」にも参考になる。
画像は足りないし(胸部X線や胸部CTの本で補えばよい)、治療についても詳しくは記載していないが(治療メインの本ではない)、肺炎全体をおおざっぱに理解するにはいいと思う。
非専門医が見やすい肺炎そのものの本というのは意外に少ない。「肺炎診療」青島正大著(羊土社)、「jmed 60 最新侮れない肺炎に立ち向かう!」山本舜悟編著(日本医事新報社)、「亀田流 市中肺炎診療レクチャー」黒田浩一著(中外医学社)くらいしか思い当たらない。
患者数からみれば肺炎は圧倒的に多い疾患なので、もっと呼吸器内科の専門医が競って出してもいいと思う。
「成人肺炎診療ガイドライン2024年」は会員限定で(購入は可)、呼吸器学会はclosedなのだった。循環器病学会のガイドラインは誰でも見られる。
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